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2022年ニュースレターバックナンバー

更新日:2023年4月9日

の無料最新は4月10日の予定(=1月16日まぐまぐ2023年第2号)   次次回は4月17日(=1月23日まぐまぐ2023年第2号)の予定。 2023年 ニュースレターバックナンバーへ

 

1月9日(2023年)にまぐまぐでDuMA・NewsLetter第1号が発刊 ● DuMAニュースレター読者の皆様へ : 皆様、平穏な新年を迎えられた事と存じます。幸い2022年は、壊滅的な地震や火山噴火も無く、ある意味地学的には平穏な一年であったと考えています。

 DuMAでは、地下天気図だけでなく、色々な情報・技術を駆使して、地殻活動の予測に資する事を目指していきたいと思います。2023年もよろしくお願い致します。

● 2022年12月の地震活動概観 : 2022年12月に日本列島およびその周辺で発生したマグニチュード5以上の地震は8個でした。期間中で最大の地震は、12月13日に奄美大島近海で発生したマグニチュード6.0の地震でした。この地震で奄美大島では震度4を観測しました。概ね地震活動は低調な一ヶ月であったと判断しています。

● 2022年の日本列島およびその周辺における地震活動のまとめ : 2022年は全体として日本列島およびその周辺における地震活動は、それほど活発ではなかったと判断しています。

 2022年に発生した最大の地震は3月16日に福島沖で発生したM7.4の地震でした。この地震で宮城県や福島県の一部で震度6強の揺れを観測しました。ちなみに2022年にマグニチュード7を超える地震はこの1個だけという状況でした。

 この地震により死者3人、負傷者247人、さらに5万棟近くの住家が被害を受けました。特に東北新幹線は東京発仙台行きの「やまびこ223号」(17両編成)が、福島-白石蔵王間で17両のうち16両が脱線しました。さらに、高架橋の損傷や電化柱の傾斜、橋脚の崩落などの大きな被害が発生しました。

 2022年は内陸(陸域)での地震発生が少なかったと言えると思います。能登半島では、2021年から群発地震活動の様相を示している事と、北海道・稚内近郊で8月に北海道北部としては、やや規模の大きな内陸地震が発生した事が特徴的でした。

● 東北地方海域の地下天気図® : 11月28日のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラス(6.5以上)の地震を対象とした解析です。

 Lタイプ、Mタイプとも、そのパターンはよく似ている事が確認されました。今週は1月5日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。

 

12月26日にまぐまぐでDuMA・NewsLetter第48号が発刊 ● NHKのアンケート調査から : 12月21日のNHKニュースで南海トラフ地震発生時の医療についてのアンケート調査の結果が報告されました。このニュースによると、南海トラフ地震では、津波による浸水の影響が続く中、病院での医療を続けられるかが課題であると報告されています。

● DuMAの国際共同研究 : 今週号では、現在DuMA/CSOが行っている国際共同研究2種類の解析を紹介しています。 一つは「ロシア科学アカデミーによるM8地震発生予測」でこれは全世界のマグニチュード8クラスの地震発生を5年間という期間で予測するもので、中期予測と呼ばれる手法です。

 もう一つはアテネ大学物理学部との共同研究で、統計物理学に基礎を置く、1ヶ月程度の時間スケールで、現在はマグニチュード7.6以上の地震が日本列島で発生する可能性が存在するかを監視しています。

 いずれの手法も国際学術誌で有効性が確認されております。

● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 11月21日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主に海域で発生するマグニチュード7クラスの地震発生を対象とした解析となります。 今週は12月23日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。


 

● 気象庁 東海沖海底の観測システムに障害 :12月16日、気象庁から「東南海ケーブル式常時海底地震観測システムに障害」というプレスリリースがありました。

 海底ケーブルは基本的に一度設置しますと、海中・海底部分は更新できません。この海底ケーブルも、すでに設置から14年ほど経過しており、陸上機器の更新は行われているのですが、今回の障害は海底部分で発生しているとの事で、現在復旧の目処は立っていないという事のようです。

● 中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 11月14日のニュースレターに続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®解析です。この領域は東日本大震災の影響をあまり受けていない事から、過去20年ほどの地震データを解析に用いています。

今週は12月16日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。


 

● 北海道・三陸沖後発地震注意情報とは : 内閣府と気象庁は「日本海溝・千島海溝地震」の想定震源域である北海道沖や三陸沖でマグニチュード7クラスの地震が起きた場合、より大きな“後発地震”への注意を呼びかける「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の運用を12月16日(金)から開始します。

 日本海溝・千島海溝沿いの領域では、マグニチュード7クラスの地震が発生した後に、更に大きなマグニチュード8クラス以上の大規模な地震が発生した事例が過去にも確認されています。

 北海道・三陸沖後発地震注意情報が発令された時の住民の防災対応としては、1週間程度、平時よりも巨大地震の発生に注意し、地震への備えを徹底する事が求められています。

● 首都圏の地下天気図® : 11月7日のニュースレターに続き、首都圏の地下天気図®解析です。今週号でも、前回と同様に地下天気図®を計算する深さを80km(プレート沈み込みに関係する地震)とした解析結果です。今週は12月9日時点のものとなります。


 

● 世界最大の火山、ハワイのマウナロアが38年ぶりに噴火 :10月10日および17日のニュースレターで、ハワイのマウナロア火山(標高4169m)の活動が活発化している事をお伝えしましたが、11月27日、ついに38年ぶりに噴火を開始しました。 マウナロアは世界最大の体積を持つ活火山と言われています。マウナロアの噴火が最初に記録されたのは1843年で、最後の噴火は1984年でした。マウナロアの溶岩は粘性が低く、爆発的な現象は伴わない事から、火山に通ずる道路は、多くの観光客が記念撮影のために溶岩や噴煙の見える場所に殺到しているため大混雑となっているそうです。 今のところ、マウナロアからの溶岩は民家や地域の脅威にはなっておらず、避難命令も出ていませんが、溶岩はいずれハワイ島東部の住宅地に到達する可能性があると言われています。

● 2022年11月の地震活動概観 :2022年11月に日本列島およびその周辺で発生したマグニチュード5以上の地震は11個でした。マグニチュード6を超える地震は発生せず、大局的には落ち着いた一ヶ月でした。

● 日本列島陸域の地下天気図® :10月24日のニュースレターに引き続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。 今週は12月2日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。現時点ではLタイプもMタイプもほぼ同様なパターンを示しております。

DuMAダッシュボードを更新いたしました。

 

● ここ1週間の世界の地震活動 : 11月21日にインドネシア・ジャワ島西部でマグニチュード5.6の地震が発生しました。26日の時点で310人の死亡が確認されています。マグニチュードは5.6と決して大きな地震では無いのですが、やはり建物の耐震性が被害を大きくしています。日本の震度階で言えば最も大きく揺れた地域では震度5強とか6弱位であったと推察されます。

 改めて耐震補強の重要性が確認される出来事かと思います。

 また、日本時間の11月22日(火)11時03分頃、南太平洋のソロモン諸島でマグニチュードが7を超える地震が発生しました。地震の規模と発生した深さから、太平洋津波警報センター(PTWC)はソロモン諸島やパプアニューギニア、バヌアツで津波発生の可能性があると発表しました。

● 東北地方海域の地下天気図® : 10月17日のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラス(6.5以上)の地震を対象とした解析です。

 今週号は11月25日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。地下天気図®では宮城県沖や青森県沖に静穏化している地域が認められます。


 

● 異常震域を伴う地震が発生 :11月14日午後5時すぎに、三重県南東沖でマグニチュード6.1(速報)の地震が発生し、震源から離れた福島県と茨城県で震度4を観測しました。ちなみに震源地付近の三重県では揺れは観測されませんでした。

 このように震源に近い所より、遠い所で大きな揺れが観測される現象を、地震学では「異常震域」という言葉を用いて説明しています。

  これは地震そのものが異常という訳ではなく、揺れの大きさに震源地からの距離依存性が無く、離れた場所でより大きな揺れが観測された地震という意味です。

● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 10月10日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主に海域で発生するマグニチュード7クラスの地震発生を対象とした解析となります。

 これまでお伝えしてきた九州の南東海域の地震活動静穏化ですが、10月2日未明に当該海域でマグニチュード5.9の地震が発生し、宮崎県で震度5弱を観測しました。陸域で発生すれば震度6強を観測してもおかしくない規模の地震でした。観測された静穏化領域の大きさから、もう少し警戒が必要と考えています。


 

● 11月9日に茨城県で震度5強を観測する地震が発生 :9日17時40分頃、茨城県南部の深さ50kmで茨城県城里町で震度5強を観測する地震(M=4.9)が発生しました。“震度5強”という事で、政府は自動的に地震発生直後の17時42分に総理官邸の危機管理センターに官邸連絡室を設置しました。

 今週号では、震度インフレという事についても解説を行っています。

● 中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 10月3日のニュースレターに続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®解析です。この領域は東日本大震災の影響をあまり受けていない事から、過去20年ほどの地震データを解析に用いています。


 

● 2022年10月の地震活動概観 :2022年10月に日本列島およびその周辺で発生したマグニチュード5以上の地震は12個でした。そのうち最大のものは2日に宮崎県・鹿児島県すぐ沖の日向灘で発生した地震と11日に台湾東沖で発生した地震のM5.9となっています。

 日向灘では、これまでのニュースレターで、かなり大きな静穏化が観測されている事を報告していましたが、この地震の発生により、現時点では静穏化はかなり解消している状況です。

● 11月5日は津波防災の日 : 11月5日は津波防災の日となっています。この記念日は2011年6月に、東日本大震災の被害を受けて、「津波対策の推進に関する法律」が制定された事に由来します。

 11月5日というのは、今から約170年近く前の安政元年11月5日(太陽暦では、1854年12月24日)に発生した安政南海地震で、紀州藩広村(現在の和歌山県広川町)を津波が襲った時、濱口梧陵(儀兵衛)が稲むら(取り入れの終わった稲わらを屋外に積み重ねたもの)に火をつけて、村人を安全な場所に誘導したという実話にちなみます。

● 千葉県北東部付近を震源とする地震活動 : 11月3日、4日と千葉県北東部を震源とする地震が続きました。この地域は“地震の巣”と呼ばれている地域の一つで、昨年10月7日には、東日本大震災以降、およそ10年ぶりに東京で震度5強を観測する地震も発生しています。

 今週は少し千葉県北東部の地震活動について解析を行ってみました。

● 首都圏の地下天気図® : 9月26日のニュースレターに続き、首都圏の地下天気図®解析です。

 今週号では、地下天気図®を計算する深さを80km(プレート沈み込みに関係する地震)とした11月3日時点のものをお示しします。


 

● 新潟県中越地震から18年 : 2004年10月23日、新潟県中越地方を震源とする新潟県中越地震が発生しました。この地震では阪神・淡路大震災以来の最大震度7を観測しました。この地震で、死者68人、負傷者4,805人を記録しました。全壊家屋も3,175棟、半壊は14,089棟という記録が残っていま

 新潟県中越地震はマグニチュードは6.8でしたが、近代的な地震観測網が確立後の地震では、最も余震活動が激しかった地震と考えられています。

またこの地震では数多くの災害関連死と新幹線の脱線が大きな話題となりました。

● 日本列島陸域の地下天気図® : 9月19日のニュースレターに引き続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。 今週は10月20日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。現時点ではLタイプもMタイプもほぼ同様なパターンを示しております。

来週10月31日は、第5月曜日のため、DuMAニュースレターは休刊となります。


 

● ハワイのマウナロア続報 : 先週号でハワイのマウナロア火山の活動が活発化しているとの記事を掲載しましたが、現地時間10月14日にこの地域としては比較的大きな地震が発生しました。すでに地震は少なくとも20個ほど発生しています。 マウナロアは地球温暖化の象徴とも言える大気中二酸化炭素(CO2)濃度の連続観測が長年行われており、その濃度が年々上昇している事が報告されています。

 今週号では、富士山頂におけるCO2観測についても、紹介します。 富士山は、他の山体から独立した孤立峰という事から、富士山頂の大気中CO2濃度は、日本の都市から排出されるCO2や植生の光合成により吸収されたCO2等の影響をほとんど受けません。つまり、富士山頂はアジアの大気中のCO2濃度を長期間安定的に観測する地点として極めて適しているのです。

● 東北地方海域の地下天気図® : 9月12日のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラス(6.5以上)の地震を対象とした解析です。

 今週号は10月14日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。

● DuMAダッシュボードを更新しました。


 

● ハワイの巨大火山マウナロアの火山活動が活発化 : ハワイ島のマウナロア山が火山活動活発化のため頂上を閉鎖したとのニュースが流れてきました。 ハワイ島には4,000メートルを越える山が2つあります。 1つは標高4,205mで、環太平洋で一番高いマウナケア山。そしてその南側に位置するのがマウナロア山です。 マウナロアは、標高4,170mと高さこそマウナケアより若干低いのですが、実は世界一番体積の大きな火山と考えられており、海底からの標高は8,000mを超えるとされています。

 この所、マウナロアの活動が活発化しているとされ、山頂地帯を当面閉鎖するとの発表が10月5日にありました。マウナロアは2014年に活動を再開するまで30年近く休眠状態だった火山です。その活動は2019年に激しくなり、2022年9月以降、本格的な活動が始まったようです。

 ちなみにマウナロアでのCO2ガスのモニタリングは、地球温暖化の指標とされ、極めて有名なデータとなっているのはご承知の通りです。ハワイ島観光では、マウナロアはその大きな目玉となっております。観光の際には、活動が活発化している事を心の片隅に置いて頂くようお願い致します。

● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 9月5日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主に海域で発生するマグニチュード7クラスの地震発生を対象とした解析となります。  今週は10月7日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。九州の南東海域の地震活動静穏化についてはこれまでも何度も指摘していますが、10月2日未明に当該海域でマグニチュード5.9の地震が発生し、宮崎県で震度5弱を観測しました。陸域で発生すれば震度6強を観測してもおかしくない規模の地震でした。

 

● 御岳噴火から丸8年 : 今から8年前の2014年9月27日、御岳山で噴火があり、死者・行方不明者合わせて63名という大きな人的被害が発生しました。火山学的には噴火の規模は極めて小さかったのですが、秋の紅葉シーズンの土曜日のお昼時という、もともと登山者が一番多い時期に発生した事が結果として被害を大きくしてしましました。  当時、名古屋大学では山頂付近での微小地震活動が9月になってから増加していた事を認識していました。さらに9月11日以降はかなり山頂付近で地震活動が活発になっていた事にも気がついており、その情報を気象庁にも届けていました。しかし気象庁には火山の専門家が少なく、残念ながら情報をうまく活用する事ができませんでした。

● 2022年9月の地震活動概観 : 9月は日本列島およびその周辺でマグニチュード5以上の地震が22個発生しました。これは、8月に続き地震活動がかなり活発であったと言えるようです。特に9月19日に台湾東部でマグニチュード7.3の地震が発生し、一時気象庁が津波注意報を発するという事がありました。さらに沖縄本島西方海域では9月18日にマグニチュード6.0の地震も発生しました。

 また10月2日未明には、宮崎県沖でマグニチュード5.8の地震が発生しており、想定南海トラフ震源域とは少し外れていますが、この地域では、これまで何度もニュースレターで述べていますが、静穏化が継続している地域でまさに発生しており、今後のさらなる活動に留意すべき地震発生だと思います。

● 中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図®: 8月22日のニュースレターに続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®解析です。この領域は東日本大震災の影響をあまり受けていない事から、過去20年ほどの地震データを解析に用いています。今週は9月30日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。


 

● 2週連続の台風通過 : 9月は2週連続で日本列島は台風通過という事になりました。各地の観光にはかなり影響を出たのではと推察しています。また先週取り上げた台風(低気圧)通過後の誘発地震という事については、今回はそのような地震は発生しなかったと考えています。 ● 諏訪之瀬島で火山性地震が急増 : 鹿児島県の諏訪之瀬島の火山活動が活発化しています。諏訪之瀬島では、火山性地震が22日は38回、23日は18回でしたが、最終的に24日には381回の地震が観測されました。

 現時点では、噴煙に特段の変化は確認されていないということですが、気象台は今後の火山情報に注意するよう呼びかけています。

● 兵庫県でかなり珍しい地震発生 : 24日(土) 午前3時34分頃、兵庫県南東部を震源とするマグニチュード4.2の地震が発生しました。  今回の震源は1995年に発生した阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)の余震域の近くで、実は19年ぶりという規模の地震でした。  5月には京都周辺でやはりかなり珍しいまとまった地震活動も発生しました。この地震活動については、5月9日のニュースレターで報告しております。改めて関西地方の地震活動に注目すべき時期に入っているのかもしれません。

●首都圏の地下天気図® : 8月15日のニュースレターに続き、首都圏の地下天気図®解析です。今週号では、計算する深さを80km(プレート沈み込みに関係する地震)とした9月23日時点の地下天気図®です。 ▶︎ DuMAnews20220926ダウンロードはこちら

 

● 台風(低気圧)と地震の話 : 丁度日本列島を台風14号が通過中です。今週号では、台風(低気圧)と地震の関係について、はたして関係が存在するのか考察を行ないました。

 実は99年前の9月1日、関東大震災が発生していますが、この震災の前日、大きな台風(当時は低気圧と呼ばれていた。まだ台風の定義は存在せず)が日本列島を通過していたのです。

● 日本列島陸域の地下天気図® : 8月8日のニュースレターに引き続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は9月15日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。

 

● 『巨大地震列島』を出版しました: 9月1日の(株)ビジネス社から、『巨大地震列島』を出版させて頂きました。ここ10年~15年の研究および考えをまとめた本となりましたビジネス・文系の方にもお手にとって頂ける地震防災・減災の啓発本です(地震予知に特化した本ではありません)。

 従来に無い内容・視点も含んでいるのではと考えております。関東大震災時の津波の話ですとか、墨田区の被服廠跡での焼死の原因について、従来は火災旋風が原因という事になっていましたが、火災旋風は結果であり、その真の原因は、地下に存在するメタンガスであった可能性が高いという事が最近明らかとなりました。

 さらに、地震雲やリュウグウノツカイ等の出現といった、いわゆる宏観異常現象が科学的にはどう評価されているかといった事についても取り上げています。

● 東北地方海域の地下天気図® : 8月1日のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラス(6.5以上)の地震を対象とした解析です。

 今週号では9月9日時点のLタイプおよびMタイプの地下天気図®をお示しします。

 

● 9月1日の防災の日に関する各種報道 : 今年は関東大震災発生から満99年となります。すでに来年の100周年に向けて、色々な番組や企画が行われています。また、4年前の9月6日には、史上初めて北海道でブラックアウトを引き起こした胆振東部地震が発生しています。  今週号では、いくつかの興味深い番組や記事を紹介しています。

● 2022年8月の地震活動概観 : 8月は日本列島およびその周辺海域でマグニチュード5以上の地震が27個発生しました。これは、かなり地震活動が活発な一月であったと思います。 特に八丈島東方の伊豆・小笠原海溝付近で、活発な地震活動が先月ぐらいから続いています。8月だけでも陸域で発生すれば近傍で震度5弱を観測する可能性のあるマグニチュード4.5以上の地震が19個発生しており、もしこのような活動が陸域で発生すれば大騒ぎとなるレベルの地震活動でした。

● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 7月2日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主に海域で発生するマグニチュード7以上の地震発生を対象とした解析となります。 今週号では9月2日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。


 

● 北海道・宗谷地方北部での群発地震活動続報 : 先週のニュースレターで、宗谷地方の群発地震活動についてレポートを行ないました。19日時点で、この群発地震活動は一応順調に減衰しているようですが、引き続き活発な活動が続いています。19日までに体に感じない地震まで含めますと600個以上の地震がすでに発生している事がわかりました。

● 昭和19年「東南海地震」に関する報道 : 8月15日の終戦記念日および9月1日の防災の日という事があり、関西テレビで極めて興味深い「東南海地震」に関する報道がありました。

 Youtubeへアップされている映像は興味深いものです。ぜひご覧頂ければと思います。

● 中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 7月18日のニュースレターに続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®解析です。この領域は東日本大震災の影響をあまり受けていない事から、過去20年ほどの地震データを解析に用いています。 今週は8月20日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。前回の解析とほとんどパターンには変化が無い事がわかりました。Lタイプもほぼ同様の解析結果となっております。 DuMAダッシュボードを更新いたしました。 来週8月29日は、第5月曜日のため、DuMAニュースレターは休刊となります。


 

● 北海道・宗谷地方北部で群発地震活動 : 8月11日、午前0時53分ごろ、北海道で震度5強を観測する地震が発生しました。震源が極めて浅いため、マグニチュード5.4という地震でしたが震度5強を記録したようです。 この地域では、1800年以降という長い期間でも、最大クラスの地震でした。宗谷地方北部では、1874年にマグニチュード5.5, 1932年にマグニチュード5.6の地震が発生していましたが、11日の地震はそれに次ぐマグニチュード5.4という地震でした。

● 首都圏の地下天気図® : 7月11日のニュースレターに続き、首都圏の地下天気図®解析です。今週号でも、首都圏の地下天気図®を計算する深さを20km(通常の内陸地震)と80km(プレート沈み込みに関係する地震)の2つについて計算してみました。


 

● トンガの巨大噴火の影響 :2022年1月にトンガで巨大噴火が発生し、その後、突然の津波騒ぎが発生いたしました。この時、気象庁は「日本で津波の心配は無い」と当初発表していました。その後、理論的な津波到達時刻より2時間ほど前に日本各地で異常な潮位を観測し、大きな地震は発生していないものの、気象庁は「津波警報・注意報」の仕組みを活用して情報を発信したのでした。  先週、このトンガの噴火が大量の水蒸気を成層圏にもたらした事がわかったとの論文が公表され、今後の気候変動についても触れられている事がわかりました。 トンガの噴火では大気中に放出された水蒸気が熱を閉じ込め、寒冷化ではなく、逆に地表の気温を少し上昇させる可能性があるという点で、寒冷化を引き起こした1991年のピナツボの噴火とは異なっていると考えられているそうです。

● 2022年7月の地震活動概観 :7月は日本列島およびその周辺海域でマグニチュード5以上の地震が10個発生しました。比較的静穏な1ヶ月であったかもしれません。目立った活動として八丈島、青ヶ島はるか東方の伊豆小笠原海溝付近と、沖縄本島西方での活動でした。

● 日本列島陸域の地下天気図®:7月4日のニュースレターに引き続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は8月5日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。現時点ではLタイプもMタイプもほぼ同様なパターンを示しています。

 ちなみにこの地下天気図®解析では対象マグニチュードはM6からM7程度の地震と考えています。

 現在の状態は、7月4日のニュースレターの状況とほとんど変わりが無い事がわかりました。 ▶︎ DuMAnews20220808ダウンロードはこちら

 

● 富士川河口断層帯で地震発生: 7月25日、静岡県東部に存在する富士川河口断層帯で、規模は小さいですが、少しまとまった活動が発生しました。富士川河口断層帯というのは、富士山の南西山麓から静岡県東部の駿河湾奥に流れ込む富士川の河口付近にかけて、ほぼ南北に延びる活断層帯です。

 この断層帯の活動履歴にあいまいな点が存在し、非常に危険な断層帯であるという考えと、実はそうでも無いという考えがあるため、きちんとした評価が定まっていおりません。それでは、なぜこの活動を今回取り上げるのかと言いますと、この断層は、日本の交通の要衝に位置しているためです。

この断層帯を横切るように、東海道新幹線、東名高速、新東名、もちろん在来線の東海道本線が通過しています。現時点での地震調査研究推進本部の結論は、将来の活動について、富士川河口断層帯は、駿河トラフで発生する海溝型地震と連動して同時に活動すると推定され、海溝型地震と合わせてマグニチュード8程度の地震が発生する可能性があるとしています。

● 東北地方海域の地下天気図® : 6月27日のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラス(6.5以上)の地震を対象とした解析です。

 今週号では7月29日時点のLタイプおよびMタイプ地下天気図®をお示しします。岩手県沖にもLタイプタイプいずれの地下天気図®でも静穏化が認められます。宮城県沖のアウターライズにおける静穏化はまだ続いている事がわかりました。


 

● “歪集中帯”とは : 皆さまは“歪集中帯”という言葉をお聞きになった事がありますでしょうか。日本では、歴史的に日本海の東縁部、さらに内陸に入り、新潟-長野-富山-岐阜-福井-滋賀-京都-大阪-兵庫と連なる地域で歴史的には大地震が発生していたのですが、その理由がわかりませんでした。

 19世紀以降でも濃尾地震(1891, 内陸地震では史上最大の地震、M=8.0)、福井地震(1948)、新潟地震(1961)、兵庫県南部地震(1995、いわゆる阪神大震災)など、それ以外にも多くの地震が発生しています。これらの地震がなぜ帯状の地域で発生していたのかの説明がこの”歪集中帯”の発見により説明できるようになったのです。

●日本およびその周辺の広域地下天気図®: 6月20日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主に海域で発生するマグニチュード7以上の地震発生を対象とした解析となります。 今週は7月21日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。九州の南東海域の地震活動静穏化はMタイプ地下天気図®でも確認できるほか、基本的に同じパターンを示し、まだ進行中である事がわかりました。

●7月24日の桜島の噴火: の初期コメント


 

● 新潟県中越沖地震から15年 : 2007年7月16日、新潟県上中越沖を震源とする地震(マグニチュード6.8)が発生し、最大震度6強を観測しました。この地震では、死者15人、負傷者2,300人以上の人的被害が発生しました。 防災的・BCP的な見地からこの地震では大きな出来事が2つあったと考えています。

 1つは、自動車エンジンの燃費・環境性能を左右する重要部品であるピストンリングの国内シェア50%,世界シェア20%を占める自動車部品メーカーが被災したことです。この重要部品の生産停止に伴って,日本の基幹産業の一つである自動車産業を担っている国内自動車メーカー全社が数日間とはいえ国内生産を全面的に休止することとなりました。

2つ目は柏崎刈羽原発の緊急停止です。地震発生時、柏崎刈羽原子力発電所では3号機、4号機、7号機が運転中で、2号機が起動中でした。幸い、運転中及び起動中の原子炉は、地震の揺れを感知し自動的に停止する事ができました。

 この地震で、発電所の建物・構築物および機器は設計時の想定を超えた地震力を受けました。この原因は、発電所近傍に存在が確認されていた断層を設計時には、活断層として評価していなかった事が原因とされました。 この中越沖地震は21世紀になって明らかとなってきた『歪集中帯』と呼ばれる地域で発生しており、これにつきましては、別の機会に詳しく解説したいと考えています。

● 中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図®: 6月13日のニュースレターに続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®解析です。この領域は東日本大震災の影響をあまり受けていない事から、過去20年ほどの地震データを解析に用いています。今週は7月14日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。


 

● 火山に関する最近のニュース:今週号では、1)伊豆沖に海底活火山か? 7千~1万年前に噴火の可能性、2)鹿児島県十島村の中之島・御岳、常時観測火山に追加を噴火予知連が要請、3)大分 鶴見岳・伽藍岳が初の噴火警戒レベル2に、という火山噴火予知連関係の3つのニュースを紹介しています。いずれも記事のURLを記載しておりますので、ご一読をお勧めします。

● 首都圏の地下天気図®: 7月9日、19時10分ごろ、神奈川県と東京都の境界付近でM=3.9、最大震度3という地震が発生し、緊急地震速報も発表されました。震源の深さは気象庁速報値では30km(防災科学技術研究所の速報値では18km)とされており、フィリピン海プレートの上部ないし地殻内部で発生した地震と考えられます。この付近でマグニチュード4付近の地震はおよそ5年ぶりで、比較的珍しい地震です。関東地方南部で地震活動が活発化している証拠かもしれません。

 今週号では、首都圏の7月8日時点の2つの深さにおけるMタイプ地下天気図®をお示しします。

 

7月4日にまぐまぐでDuMA・NewsLetter第25号が発刊 ● 2022年6月の地震活動概観 : 6月は日本およびその周辺海域でマグニチュード5以上の地震が14個発生しました。本州では、群発的な地震活動が続いていた能登半島先端部で、6月19日に震度6弱の地震が発生し話題となりました。やはり“6”という数値が大きな報道のモチベーションとなったようです。地震の規模はマグニチュード5.4と中規模の地震であったのですが、陸域の浅い場所で発生したため、大きな震度が観測されたのです。

● 能登半島群発地震の意味するもの : 能登半島では、ここ数年隆起が確認されており、京都大学の西村卓也博士は、GPS地殻変動観測から、震源周辺の地下10-15キロの地殻が膨らんでいる事を突き止めており、マントル深くから上昇してきた”水”が原因ではないかと考えています。 それでは、何故地下深くから”水”が上昇してきたのでしょうか。今週は日本海側における火山活動を紹介し、能登半島の群発地震の意味について新しい考え方を紹介しました。

● 日本列島陸域の地下天気図® : 5月23日のニュースレターに引き続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は7月1日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。 現時点ではLタイプもMタイプもほぼ同様な異常を示しています。ちなみにこの地下天気図®解析では対象マグニチュードはM6からM7程度の地震と考えています。

 

●能登半島で震度6弱 : 6月19日、能登半島・珠洲で震度6弱を観測する地震が発生しました。さらに20日にも震度5強を観測する地震が発生しています。能登半島の地震活動活性化はDuMAでも何度もお伝えしてきましたが、まだ活動は続きますし、さらに大きな地震が発生する可能性が残されています。

 能登半島近傍では、1993年に能登半島沖地震(M=6.6)、2007年に能登半島地震(M=6.9)が発生しています。今回の群発地震は1993年の能登半島沖地震の余震域のすぐ西側で発生しているようです。問題は2007年の能登半島地震と今回の群発地震活動の間に、まだ地震が発生していない領域が存在している事です。

●アフガニスタンで被害地震発生 : 米国地質調査所(USGS)によりますと、アフガニスタンの東部で22日午前1時24分(日本時間午前5時54分)ごろ、強い地震が発生しました。国営通信によれは1千人以上が死亡し、1,500人以上が負傷したと伝えています。うち千人以上が重体との報道も存在します。現地は医療設備が不十分で、犠牲者数はさらに増える恐れが高いとの事です。

 被災した地域は、アドベ(Adobe)という日干しレンガを積み上げた家屋が多く、今も多くの人が倒壊した家屋の下に閉じ込められているとみられています。これらの住宅の多くは鉄筋などで補強されておらず、耐震性が低いことから震度5強レベルの揺れでも大きく崩れて、人的な被害が発生してしまいます。

●東北地方海域の地下天気図® : 5月16日のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラス(6.5以上)の地震を対象とした解析です。

 今週号は6月24日時点のLタイプおよびMタイプ地下天気図®をお示しします。

DuMAダッシュボードを更新いたしました。


 

6月20日にまぐまぐでDuMA・NewsLetter第23号が発刊 ● 南海トラフ巨大地震の30年発生確率に関する記事 : 週間AERAに「南海トラフ」確率は80%か10%未満か? 懸念すべき東西の連動と津波到達速度」という記事が掲載され、それをネットでも一部無料で読む事ができます。 この記事の趣旨の一つは、現在内閣府が公表している今後南海トラフ沿いの巨大地震が発生する可能性の数値について、実は学者の間で色々な議論があるという事を紹介する事だと思います。

● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 5月9日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主に海域で発生するマグニチュード7以上の地震発生を対象とした解析となります。 今週は6月17日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。

 また今週号でも先週に引き続き、深さ別の地下天気図®というものについて解説を行っています。


 

● 宮城県沖地震から44年 : 今から44年前の1978年6月12日、宮城県沖でマグニチュード7.4の地震が発生しました。この地震は近代化した日本で初の都市型災害をもたらした地震とも言えるものでした。死者は28人、ケガ人は1300人あまり、そして建物の全半壊は約7,000棟にのぼりました。 この地震で特徴的だったのは、死者28人のうち18人がブロック塀や門柱等の倒壊に巻きこまれて犠牲になった事でした。

 この地震は日本の建築業界に大きな変革をもたらしました。それまでの耐震基準は震度5の揺れで建築物が倒壊・崩壊しないことが基準とされていました。しかし宮城県沖地震を契機に改正された1981年(昭和56年)6月からの新耐震基準では、「震度6から7に達する程度の大地震でも倒壊は免れる」という耐震基準となったのです。

● 2022年5月の地震活動概観 : 5月は日本列島およびその範囲でマグニチュード5以上の地震が20個発生しました。特に関東地方南東沖でまとまった活動がありました。さらにマグニチュード5以上の地震は発生していませんが、能登半島先端部では群発地震と言える活動が継続しています。

● 中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 5月2日のニュースレターに続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®解析です。この領域は東日本大震災の影響をあまり受けていない事から、過去20年ほどの地震データを解析に用いています。今週は6月10日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。


 

● 首都直下地震の被害想定の見直し : 東京都は5月25日に、首都直下地震の被害想定見直しを10年ぶりに行い公表しました。この想定は、内閣府が公表している想定とは別のものですが、東京都の評価委員会のメンバーは内閣府の評価委員会メンバーと重複しておりますので、基本的には想定している震源域は同じと言ってよいかと思います。。 最も大きな被害が予想されたのは「都心南部直下地震(M7.3)」が発生した場合で、震度6強以上の揺れに見舞われる範囲は東京23区の約6割に広がり、建物被害は約19万棟、死者は約6,000人に及ぶと試算されました。 これまでと最も大きな違いとして、エレベータ停止の予測が約7,000台から約22,000台と3倍に大きくなっています。これはタワーマンションの増加など、社会インフラの変化が影響しているものと推察されます。

● 首都圏の地下天気図® : 今週は首都圏に特化した地下天気図®解析で、6月3日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。 今週は、首都圏の地下天気図®を計算する深さを20km(通常の内陸地震)と60km(プレート沈み込みに関係する地震)の2つについて計算してみました。 ▶︎ DuMAnews20220606ダウンロードはこちら

 

● 日向灘でもマグニチュード8クラスの地震発生の可能性が指摘されました : 宮崎県沖を中心とする日向灘では、従来は最大でもマグニチュード7.6程度の地震の発生が予想されていました。5月18日、京都大学を中心とする研究グループは津波堆積物の調査から、さらに大規模な地震発生の可能性が存在する事を指摘しました。  東日本大震災の教訓から、「想定外」を避けるためにも、このM8クラスの予測は、まだ完全に結論が出た研究ではないのですが、可能性が存在するものは、積極的に公開していこうという国の方針が変化していると思われます。

● 日本列島陸域の地下天気図® : 今週号では4月18日のニュースレターに引き続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は5月19日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。

現時点ではLタイプもMタイプもほぼ同様な異常を示しています。ちなみにこの地下天気図®解析では対象マグニチュードはM6からM7程度の地震と考えています。 前回の4月18日のニュースレターと、一部傾向が大きく変わっている地域のある事がわかりました。 来週5月30日は、第5月曜日のため、DuMAニュースレターは休刊となります。 ▶︎ DuMAnews20220523ダウンロードはこちら

 

● 2022年4月の地震活動概観 : 4月は関東地方ならびに東北地方で少し地震活動が活発と言える状況でした。 東北沖の2つの地震は3月16日に発生したマグニチュード7.4の地震の余震です。

それ以外では、沖縄本島北西沖でも先月からの地震活動が続いているという状況です。

● 東北地方海域の地下天気図® : 今週は4月11日のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラス(M6.5以上)の地震を対象とした解析です。

 今週号では5月12日時点のLタイプおよびMタイプ地下天気図®をお示しします。

DuMAダッシュボードを更新いたしました。 ▶︎ DuMAnews20220516ダウンロードはこちら

 

● 京都府南部・中部におけるまとまった地震活動について:DuMAでは3月14日のニュースレターで、兵庫県中部で極めて珍しい地震が発生したという事をお伝えしましたが、今度は京都府中部から南部で、群発地震とも言えるかなり活発な地震活動が開始しています。 具体的には3月31日に京都府南部でマグニチュード4.4の地震が発生し、京都府亀岡市で震度4を観測しました。 その後も4月25日に震度3,4月30日に震度3,5月2日に震度4と中規模地震が立て続けに発生しています。 この付近には、政府・地震調査研究推進本部によると、三峠(みとけ)・京都西山断層帯というものが存在する事が明らかとなっており、そのすぐ近傍には有馬ー高槻断層帯も存在しています。

● 日本およびその周辺の広域地下天気図®: 4月4日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主に海域で発生するマグニチュード7以上の地震発生を対象とした解析となります。 今週号では5月6日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。この解析でも京都を中心とした近畿地方の地震活動活性化が確認できます。 ▶︎ DuMAnews20220509ダウンロードはこちら

 

● 鹿児島湾(錦江湾)の巨大マグマだまりの報道 : 4月29日、鹿児島湾内・姶良カルデラのマグマ蓄積量に関する京都大学の研究成果が南日本新聞に掲載されました 鹿児島県の桜島が活発な噴火を継続しているという事はよくご存知かと思いますが、実は桜島よりも巨大な火山が鹿児島市に隣接する錦江湾(鹿児島湾)に存在しています。この錦江湾の北部、現在は鹿児島市と合併した旧桜島町、鹿児島市、姶良市、霧島市、垂水市に囲まれた部分そのものが巨大火口なのです。ここが姶良カルデラです。 南日本新聞社の記事では、すでに桜島には大正噴火クラスを引き起こす準備が出来ていると報告されています。そして錦江湾北部の姶良カルデラのマグマだまりには、推定10~18立方キロメートルのマグマが存在している事が観測されたそうです。● 中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 3月28日のニュースレターに続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®解析です。この領域は東日本大震災の影響をあまり受けていない事から、過去20年ほどの地震データを解析に用いています。

今週号では4月28日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。

 

● 先月発生した北硫黄島周辺での火山活動について : 昨年8月、南硫黄島のすぐ北側の海底火山・福徳岡ノ場が大噴火し、主に沖縄や鹿児島に軽石漂着騒ぎが発生した事はまだ記憶に新しい事かと存じます。

先月3月27日には、やはり北硫黄島近くで噴火が確認されました。当初、海底火山である「噴火浅根」の噴火と考えられていました。この噴火で高度5,500mに達する噴煙が確認されましたが、どうも実際の噴火は噴火浅根から約5km離れた北硫黄島が噴火していたようです。 北硫黄島は日本の活火山リストには含まれていません。つまりこれまで活火山ではないと考えられていた”島”が噴火したのです。

今週号では、海底火山について、少し雑学的知識を述べさせて頂きました。

● 日本列島陸域の地下天気図® : 今週は3月21日のニュースレターに引き続き、首都圏に特化した地下天気図®解析です。今週号では®月21日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。

 

● 4月16日で熊本地震の本震から6年となりました : 2016年4月16日、熊本地震の本震(M=7.3)が発生しています。現在でも仮設住宅で暮らす方が95名いらっしゃるとの事です。一連の熊本地震を引き起こした活断層の周辺では、地震の回数は年々減少傾向にあるものの、今でも地震前に比べると多い状態となっています。 気象庁では熊本県では引き続き強い揺れへの備えを進めるよう呼びかけています。

● 日本列島陸域の地下天気図® : 3月14日のニュースレターに引き続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。 今週は4月15日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。現時点ではMタイプもLタイプもほぼ同様な異常を示しています。

今週号ではダッシュボードを更新いたしました。

 

● NHKニュースより [地震多い?各地で震度4 巨大地震リスク 最新見解は] :4月8日にNHKが「最近震度4を観測する地震が多いのでは」という事に対して気象庁や専門家の見解を取材し、ニュースとして放映しています。 このような話題がネットで取り上げられますと、「そんな事は無い」と否定される事が多いのですが、今回は若干ニュアンスが異なった報道となっています。

 記事にもありますが、東北地方では、3月16日に福島沖でマグニチュード7.4の地震が発生し、現時点でも東北新幹線に一部不通区間が残っています。実はこの地震のほぼ1年前の2021年2月13日にほぼ同一地点でマグニチュード7.3の地震が発生しており、これ以降、福島県沖・宮城県沖では地震活動が活発化しています。 またニュースでは能登半島における地震活動の活発化についても取り上げています。ここでは地震学的には極めて重要な“事件”が進行している事は間違いありません。

● 東北地方海域の地下天気図® : 3月7日のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラス(6.5以上)の地震を対象とした解析です。

 今週号では4月8日時点のLタイプおよびMタイプ地下天気図®をお示しします。


 

● 2022年3月の地震活動概観 : 3月はここ最近ではかなり地震活動が活発な一ヶ月でした。3月16日には福島沖でマグニチュード7.4の地震が発生し、東北新幹線等に大きな被害が生じました。またこの地震の約2分前にもマグニチュード6.1の地震が発生していました。 このM6.1の地震で緊急地震速報が発令され、さらにJR東日本は地震計を独自に設置しており、そこで大きな揺れを観測すると、自動的に架線に送電を停止するシステムが稼働しています。 今回の地震では、マグニチュード7.4の地震が発生した時には新幹線は停止ないしほぼ停止状態であった事がわかっています。2分前の地震で緊急制動を開始出来た事が新幹線を救ったのかもしれません。

● 新刊書紹介 : 成山堂書店より楠城一嘉編著『地震と火山と防災のはなし』が3月28日に出版されました。DuMA/CSOの長尾も分担執筆者として参加しています。

 本書はオールカラーで出版されており、特に第6章は「台所にあるモノが家族の危機を救う」という、いわゆる理学系の防災出版物に無い内容が記載されています。ぜひご一読頂ければ幸いです。

● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 2月28日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主に海域で発生するマグニチュード7以上の地震発生を対象とした解析となります。 今週は3月31日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。九州の南の海域の地震活動静穏化はMタイプ地下天気図®でも同様に確認できるものです。


 

● 九州・日向灘沖から沖縄にかけての地域でM8クラスの発生可能性が公表 : 3月25日、政府・地震調査委員会から、「日向灘及び南西諸島海溝周辺の地震活動の長期評価」が公表されました。いわゆる国が実施している地震の長期予測(30年確率)というものです。この地域では平成16年(2004年)に前回の評価が行われましたので、実に18年ぶりの改定という事になります。 前回の評価との最も大きな違いは、南海トラフ巨大地震の想定震源域に隣接する日向灘や南西諸島でも新たにマグニチュード8クラスの地震発生の可能性が存在する事を指摘したことです。 南西諸島では1771年に石垣島付近で非常に大きな津波を伴った地震(八重山地震)が発生しており、8,000名以上の方が亡くなっています。そしてこの地震の津波により、石垣島では、巨大な「津波石」というものが陸上に残されているのです。

● 中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 2月21日のニュースレターに続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®解析です。 この領域は東日本大震災の影響をあまり受けていない事から、過去20年ほどの地震データを解析に用 いています。今週号では3月24日時点の M タイプ地下天気図®をお示しします。紀伊水道で地震活動が活発化して いるのが特徴です。


 

● 東北地方太平洋沖で被害地震が続発 : 3月16日深夜、福島沖でマグニチュード7.4の地震が発生し、福島県と宮城県の一部で震度6強を観測しました。また津波注意報も福島県・宮城県を中心とした地域に発令されました。  幸い、地震発生の深さが約60kmと深く、津波の発生に必要な海底面の変動が小さかったため、一部の検潮所で30cmほどの津波が観測されましたが、大事には至りませんでした。この地震では東北新幹線に大きな被害が出たほか、死者も20日朝の時点で3人が確認されています。

さらに3月18日深夜、岩手県のすぐ沖合でマグニチュード5.6の地震が発生し、震度5強を観測しました。 今週号では、今後の推移予測を含めて報告させて頂きます。

● 首都圏の地下天気図® : 今週は首都圏に特化した地下天気図®解析です。今週は3月18日時点のLタイプとMタイプのアルゴリズムの異なる2種類の地下天気図®をお示しします。

 現在、首都圏、特に茨城県から千葉県にかけては、地震活動が極めて評価しずらい状況になっています。

 

3月19日 DuMA・NewsLetter号外(続報

● 2022年3月18日深夜に岩手沖で発生した地震について :3月18日、23時25分、岩手県沿岸でマグニチュード5.6(速報値の5.5から改定されました)の地震が発生し、最大震度5強を観測しました。 この地震と16日の地震は距離も260kmほど離れており、直接の関係はありません。ただしいずれの地震も東日本大震災の影響を受けた、広い意味での余震と考えられます。  岩手県沖では、3月7日のニュースレターで述べてありますが、広い地震活動静穏化領域が発生していました。今回の地震はこの地下天気図®静穏化異常の出現(左図)に対応する地震の一つだと考えられます。(静穏化異常の地域での発生)  今後の推移で推測されることは。。。 (1) 岩手、青森沖の静穏化の広がりに比較して、マグニチュード5.6はかなり小さいので、 今後3月16日に福島沖で発生したようなマグニチュード7クラスの地震が起る可能性が存在します。 (2) 日本海溝の東側のアウターライズ地域(図の赤い) でも顕著な地震活動静穏化の異常が継続しており、    ここでもマグニチュード7クラスの津波を発生させる地震が起る可能性が存在します。  東日本大震災により、東北地方の地震活動が大きく変化してしまい、地下天気図®解析で用いているRTL/RTMのアルゴリズムがうまく働かない状況でしたが、ここ1年ほどは地震活動もかなり定常的になり、現在はうまくアルゴリズムが働くようになったと考えています。 アウターライズ/アウターライズ地域/アウターライズの地震*):については、『3.11後のまだそこにあるリスク ~ 3.11後の余震活動/アウターライズ地震』~ 2) アウターライズにおける津波地震の発生 を 参照

 

3月17日 DuMA・NewsLetter号外 ● 2022年3月16日深夜に東北沖で発生した地震について :3月16日、23時36分、宮城県・福島県沖でマグニチュード7.3の地震が発生し、複数の場所で震度6強を観測しました。ただ地震が発生した深さが60kmほどと比較的深いため、津波はそれほど心配する必要はありません。

DuMAでは3月7日のニュースレターで、東北地方太平洋沖で地震活動静穏化が顕著になっている事から、以下のようにコメントさせて頂きました。

アウターライズ地震だけでなく、茨城県から福島県沖および岩手県から青森県沖にもかなり明瞭な地震活動静穏化領域が出現している事がわかりました。 茨城県、福島県、岩手県、青森県の沿岸地域でも今後、被害地震が発生する可能性が出てきたのかもしれません。 3月7日のニュースレターでお示ししたLタイプ地下天気図®は右図のものでした→。これに23時36分の地震の震源を書き込んでみました。 実はDuMAでは、一昨年(2020年9月頃)から、右の図でで示したアウターライズ地域 *)での地震を危惧していました。アウターライズの地震は陸域では震源までの距離が離れている事から、揺れが小さくても大きな津波が発生する可能性があるのです。 

 また、3月7日のニュースレターでは、あえてお示ししなかったのですが、実はMタイプ地下天気図®(左図)では、アウターライズ *)から岩手県沖・青森県沖に極めて顕著な地震活動静穏化領域が広がっており、今後さらなる大地震が発生する可能性が残っていると考えています。 ← 3月3日時点のMタイプ地下天気図®(左図) アウターライズ *)から、岩手・青森沖に顕著な地震活動静穏化領域が広がっている アウターライズ/アウターライズ地域/アウターライズの地震*):については、『3.11後のまだそこにあるリスク ~ 3.11後の余震活動/アウターライズ地震』~ 2) アウターライズにおける津波地震の発生 を 参照

 

● 忘れられたもう一つの震災 : 2011年3月12日、東日本大震災の翌日、長野県北部地震(マグニチュード6.7、最大震度6強、別名:栄村大震災)が発生しました。この地震は地震学的には東日本大震災に誘発された地震です。さらに東日本大震災に誘発された地震としては3月15日にマグニチュード6.4を記録した静岡県東部地震(富士宮市で最大震度6強を観測)も発生しています。ちなみにこの地震は富士山の噴火につながるのではないかと危惧された地震でした。長野県北部地震では、死者3人、負傷者46人が発生したほか、住宅の全壊・半壊が397件発生しました。そして積雪のため、被害状況の確認が非常に困難な地震でもありました。 ● 兵庫県で極めて珍しい地震が発生 : 3月11日、兵庫県中部で極めて珍しい地震が発生しました。規模はマグニチュード4.1とそれほどでもないのですが、発生した場所が、過去40年間では一度も地震が発生していない場所だったのです。 ● 日本列島陸域の地下天気図® : 2月7日のニュースレターに引き続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は3月11日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。 前回からの一番の変化は北海道西方沖で継続していた地震活動静穏化の異常がほぼ解消したように見える事です。 ▶︎ DuMAnews20220314ダウンロードはこちら

 

● 東日本大震災から11年 : 3月11日で東日本大震災から満11年となります。この震災は、最終的に津波災害という側面と、原発災害という側面を持つ事になりました。 原発事故の最大の問題は、時間しか解決できない(時の経過を待つしかない)という事です。現在、核燃料の最終処分地の選定を政府はなんとか行おうとしていますが、日本列島の主要部には残念ながら、今後数万年安定な土地は地学的には存在しません。最終処分場は本来なら10万年ほどは安定な事が求められるのですが、実は日本列島は基本的に隆起しているのです。 隆起は中部地方では今でも年間7mmほどの速さで進行しています。しかし山などの高さが基本的に変わらないのは、侵食により隆起とのバランスが取れているからです。つまり、日本列島では、地下に埋めたものは、必ず地表へ出てくるのです。年間7mm隆起するという事は、1000年で7m、10万年では700m隆起するのです。例えば花崗岩(みかげ石)は地下深く(例えば地下10km)でマグマが固化した岩石なのですが、それが地表に出ているという事は、その場所は10kmに渡って侵食されたという事なのです また昨年12月末に青森沖や千島海溝沿いでも巨大地震が切迫している可能性が高いと内閣府が公表し、冬に地震が発生すると、うまく津波から避難できても、低体温症で数万人の死者が出るという予測を公表しました。 現在の小学生・中学生にとっては、東日本大震災も教科書の中の出来事です。正しい地震や津波に対する知識、過去にどのような事が起きていたかを知る事は、もっとも効率的な防災・減災対策だと考えています。

● 東北地方海域の地下天気図® : 1月24日のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラス(6.5以上)の地震を対象とした解析です。  今週は3月3日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。アウターライズ地震だけでなく、東北地方沿岸地域にも地震活動静穏化領域が出現している事がわかりました。

 

● 御岳山と阿蘇山の噴火警戒レベルが引き上げられました : 2月23日、長野と岐阜の県境に位置する御嶽山の噴火警戒レベルが1から2へ引き上げられました。これは火山性地震の増加や地下での熱水やマグマの動きを示す火山性微動も観測されたためです。幸い、27日現在、状態は落ち着いています。

 御岳山は2014年9月に死者・行方不明者63人を出すという悲惨な噴火がありました。これは日本における戦後最大の火山災害と報道されました。 昨年8月に発生し、その後の軽石漂着で大きな話題となった福徳岡ノ場や1月のトンガの噴火とは、比較にならないほどこの御岳の噴火は、噴火としての規模は小さかったのですが、このように時期と時間という要素により、大きな人的被害となったのです。

 2月24日、熊本県の阿蘇山の噴火警戒レベルが現在の「2」から入山規制を示す「レベル3」に引き上げられました。これは24日の早朝から地下の熱水やマグマの動きを示すとされる火山性微動の振幅が大きくなったためです。

● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 1月17日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主に海域で発生するマグニチュード7以上の地震発生を対象とした解析となります。ちなみにこの解析では、マグニチュード3.5以上の地震を計算に用いています。

 今週号では2022年2月24日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。 DuMAダッシュボードを更新しました。

 

● 【地震研究最前線】南海トラフ巨大地震の前兆はつかめるのか? : 読売テレビの特集で、非常に良いスロースリップに焦点を当てた地震予知研究に関する記事がありました。最先端の南海トラフ巨大地震研究について、よくまとまっています 今週はこの報道及び、南海トラフ巨大地震に関する臨時情報の発令条件についても触れています。 特に昨年秋に公開された小栗旬さん主演の「日本沈没」では科学的なテーマの中心がスロースリップでした。 ちなみに「日本沈没」は1973年に発表された小松左京原作の小説です。2021年は「日本沈没」のテレビドラマが話題となりました。これまで「日本沈没」は1973年と2006年に映画化、そしてテレビドラマとしても2度目のリメークでした。

 そして阪神大震災以降、高感度微小地震観測網(Hi-net)が整備された事により、スロースリップという現象は極めて頻繁に発生している事が判明し、さらに将来の地震予知研究に大きな進展をもたらすものと考えられるようになったのです。

● 中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 1月10日のニュースレターに続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®解析です。この領域は東日本大震災の影響をあまり受けていない事から、過去20年ほどの地震データを解析に用いています。 今週号では2022年2月17日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。


 

● 首都圏の地下天気図® : 今週は首都圏に特化した地下天気図®解析です。2月11日時点のLタイプとMタイプのアルゴリズムの異なる2種類の地下天気図をお示ししています。 一番の特徴はMタイプ地下天気図®では、茨城県周辺と房総半島南東沖でかなり明瞭な地震活動の活発化を見る事ができる点です。ただLタイプ地下天気図®では、このような活発化は認められません。

 これまでDuMAでは、2020年の夏ごろから南関東を中心に地震活動静穏化の異常が出現している事を度々報告させて頂きました。そしてその静穏化が一番大きくなったのは2021年2月頃でした。その静穏化が2021年10月1日の段階でほぼ解消している事が確認できた事から、10月4日のニュースレターで「南関東地方で地震の準備が整った」という報告させて頂きました。

● 山梨県東部の地震活動 : 山梨県東部で昨年12月3日に発生した地震は、メディアでは「富士山近傍で地震が発生」というように報道されました。しかし、実際にはかなり距離があり、富士山の活動ではなく、もともと山梨県東部は地震活動が活発な地域なのです。 距離を測定してみますと、富士山から30km以上離れていますし、富士山で火山性地震が発生している場所とは異なる地域で発生しています。この地震は富士山噴火とは関係がありません。 今週は過去の山梨県東部の地震活動について報告させて頂きました。


 

● 2022年1月の地震活動概観 : 1月は日本列島およびその周辺で5個のマグニチュード5以上の地震が発生しました。しかしそのうちの3個は台湾近傍で、日本列島の近くでは2個の発生でした。

 ただ、1月22日に日向灘で発生したマグニチュード6.6の地震は、南海トラフの想定震源域内であった事や、震度5強を観測した事、そしてマグニチュードがあと0.2大きければ、「南海トラフ地震臨時情報」発令の運用開始(2019年5月31日)以降、史上初の臨時情報となるところでした。

 ちなみに気象庁では、モーメントマグニチュード7.0の地震をもれなく把握するために、マグニチュードの推定誤差を見込み、地震発生直後に速報的に求めた気象庁マグニチュードでM6.8以上の地震から調査を開始することにしています。

● 日本列島陸域の地下天気図® : 今週は12月27日のニュースレターに引き続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は2月4日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。現時点ではMタイプもLタイプもほぼ同様な異常を示しています。

 現時点で地震活動が活性化しているのは、能登半島周辺および紀伊水道周辺が顕著です。


 

● 日向灘で震度5強を記録する地震が発生 : 1月22日午前1時すぎに、日向灘でマグニチュード6.6(暫定値)の地震が発生し、大分県や宮崎県で震度5強を観測しました。 この地震は規模が比較的大きかった事と、想定南海トラフ巨大地震の震源域内で発生したことから、気象庁にも緊張が走りました。 幸いマグニチュードが6.6と、南海トラフ地震に関する臨時情報(調査中)となる条件であるマグニチュード6.8より小さかったため、臨時情報発令とはなりませんでした。 さらに地震が発生したのが、ユーラシアプレートとフィリップ海プレートの境界ではなく、フィリピン海プレート内部での正断層型の地震であった事もある意味安心材料だったのです。ちなみに想定されている南海トラフの巨大地震はプレート境界の逆断層型の地震です。

● 東北地方海域の地下天気図®: 今週は12月20日のニュースレターに引き続き、東北地方沖合の海域(含:一部陸域)で発生するマグニチュード7クラス(6.5以上)の地震を対象とした解析です。

 今週は1月22日時点のLタイプとMタイプの両方の地下天気図®をお示しします。

 前回の12月20日のニュースレターと傾向はほとんど変わっていないのですが、茨城県から福島県にかけての静穏化が顕著となってきた事が一番大きな変化です。

来週1月31日は、第5月曜日のため、DuMAニュースレターは休刊となります。

 

● トンガの海底噴火による“津波” : 今週号は1995年に発生した阪神大震災から丁度27年という事で、この震災について触れる予定でしたが、急遽このトンガの海底火山噴火についてコメントする事にしました。

日本時間の15日(土)13時ごろ、トンガ近くにある火山島で極めて大規模な噴火がありました。噴煙高度は16,000mと現時点では推定されています。 15日の19時には気象庁は「日本への影響は軽微で、若干の海面変動があるかもしれない」という発表を行ないましたが、日付が変わって、午前0時15分、小笠原諸島や奄美大島等で実際に津波(潮位変動)を観測した事から津波警報ならびに津波注意報が発せられました。

 今回のトンガの噴火による津波(潮位変動)では、理論的な津波到達時刻より早い時間に潮位変動が開始されており、現時点では、火山噴火による気圧変化が大きな役割を果たしているのだろうと推察されています。

 つまり今回の津波警報は、通常の海底地殻変動による海面変化が遠方まで伝わってくるというものとは全く異なった現象で、気象庁もコメントしていますが、“初めて”遭遇した現象なのです。そのため、解除の判断が極めて難しい状況となったのです。

● 潮位変化をリアルタイムで調べる方法 : 現在、潮位観測は気象庁や海上保安庁により、全国で210点のデータが公表されています。今週号では潮位をリアルタイムで調べる事ができるURLをお知らせしました。

● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 昨年12月13日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。主に海域で発生するマグニチュード7以上の地震発生を対象とした解析となります。 今週は1月13日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。


 

● 2021年の日本列島およびその周辺の地震活動概観 : 月例報告では、毎月マグニチュード5(M5)以上の地震発生について報告させて頂いております。それに対し、1年間の地震活動の評価としては、マグニチュードが1大きい、M6以上の地震活動について検討してみたいと思います。 ちなみにマグニチュードが5と6ではそのエネルギーは32倍ほど大きくなります。マグニチュードは2違うと(つまりM5とM7も、M6とM8も同じ関係です)、そのエネルギーは1,000倍となるのです(これが定義)。

 2021年1年間で、日本列島およびその周辺海域で、マグニチュード6以上の地震は16個発生しました。また幸いマグニチュード7を超える地震は発生しませんでした。

● 2021年12月29日に東京直下で発生した地震 : 12月29日に、久しぶりに東京23区の下で小さいながらも地震が発生しました。地震そのものはマグニチュード3.5と規模としては小地震なのですが、最大震度3を記録したという事と、都内で発生したという事から話題となりました。 一般に東京で大きな震度が観測されるのは、千葉県北西部あるいは茨城県南部の比較的深い地震(60-80kmといった深さ)の地震である事が大半で、23区の下での地震というのは、基本的には極めて少ないのです。もし23区の下で地震が増加するような事があれば、これは明らかに異常と言えるのです。

● 中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® :昨年12月6日のニュースレターに続き、中部地方から中国・四国地方にかけての地下天気図®解析です。 今週号では2022年1月7日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。昨年12月の時点とは、大きな違いは観測されていません。唯一、紀伊水道での地震活動活発化が見えなくなっている事です。

 

● 2021年12月の地震活動概観 : 12月に日本列島およびその周辺では14個のマグニチュード5以上の地震が発生しました。特に関東地方と九州・沖縄地方で活動が活発でした。 また12月3日に関東地方と紀伊半島南部で震度5弱を観測する地震が続発した事がニュースとなりました。さらにトカラ列島での激しい群発地震活動も話題となった一ヶ月でした。 韓国・済州島近傍の地震は、南海トラフ巨大地震の原因となるフィリピン海プレートの沈み込みに伴う応力変化が大陸近傍まで及んでいる事の証左と考えるべき事象です。将来は「南海トラフ巨大地震の中長期的な先行現象と位置づけられる地震」と判断される可能性が高い地震です。

● 首都圏の地下天気図® : 今週は首都圏に特化した地下天気図®解析です。今週は12月31日時点のLタイプとMタイプのアルゴリズムの異なる2種類の地下天気図®をお示しします。

一番の特徴はMタイプ地下天気図®で、かなり明瞭な地震活動の活発化を見る事ができる点です。これは、ある意味市民の方の印象と一致しているのかもしれません。ただLタイプ地下天気図®では、このような活発化は認められません。 DuMAダッシュボードを更新しました。

 

● 日本海溝・千島海溝における超巨大地震に関する報道 : 12月21日、内閣府は日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の被害想定を公表しました。最大30メートルの高さが予想される津波による死者数は、冬の深夜に発生するといった最悪の場合には、およそ19万9000人にのぼるとされています。

 これらの地震による経済的な被害については、建物やライフラインなどの復旧に加え生産拠点が被災することによるサプライチェーンへの影響など、間接的な被害も合わせると「千島海溝地震」でおよそ17兆円「日本海溝地震」で31兆円と報道されました。

 問題なのは、このような超巨大地震が実際に過去に存在したという事がほとんど知られていない事だと思います。この理由の一つが、アイヌ語が口承のみによって受け継がれていたため、記録が文章として存在していなかった事だと推察されます。

● 日本列島陸域の地下天気図® : 今週は11月22日のニュースレターに引き続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は12月23日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。

 現時点ではMタイプもLタイプもほぼ同様な異常を示しています。ちなみにこの地下天気図®解析では対象マグニチュードはM6からM7程度の地震と考えています。  今週は12月16日時点のLタイプとMタイプの両方の地下天気図®をお示しします。  福岡県・佐賀県北方海域で静穏化異常が前回報告より、LタイプでもMタイプでも明瞭になってきたのが大きな変化と考えています。






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