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2025年 ニュースレター バックナンバー

  • 執筆者の写真: DuMA編集室
    DuMA編集室
  • 11月9日
  • 読了時間: 29分

の無料最新は11月17日の予定(=8月18日まぐまぐ2025年第31号)  

  次次回は11月24日(= 8月25日まぐまぐ2025年第32号)の予定。

8月18日にまぐまぐでDuMA・News Letter 31号が発刊されました。


トカラ列島の群発地震活動 : はまだ続いておりますが、かなり活動が低下してきました。また8月14日には静岡県中部でマグニチュード(M)3.9という規模は小さいですが、震度3を観測する地震が発生しました。

 静岡県中部は、実は関東地方等に比べて、普段は極めて地震活動が低調な地域なのです。静岡県中部でこの規模の地震は6年ぶりの発生でした。静岡は東海地震の震源域という事から、地震が多いのではという印象をお持ちの方が多いかと思いますが、静岡市で有感となる地震は年に数回程度しか発生しないのです。

日本列島陸域の地下天気図® : 今週号では7月21日のニュースレターに続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は8月14日時点のMタイプの地下天気図®をお示しします。

 これまで言及してきました中国地方の地震活動静穏化は鳥取県にまだ残っていますが、静穏化は明らかに紀伊半島およびその周辺地域に移ってきました。


  ▶︎無料ニュースレターの掲載をお待ち下さい。


カムチャッカ巨大地震の余震活動 : 7月29日に発生したカムチャッカ半島沖での巨大地震は、地震学界でも衝撃をもって受け止められています。これまでの考えでは、「一度マグニチュード9クラスの地震が発生すれば、同じ場所では数百年は巨大地震は発生しない」というものでした。

 これは一度歪みが解放されてしまえば、再び同程度の歪みが蓄積されるのに400 ~500年程度はかかるであろうという事を根拠としていました。

7月の地震活動概観 : 7月は、6月21日に開始した鹿児島県・トカラ列島近傍での群発地震活動が続いていますが、ようやく活動がおさまってきました。それ以外の地震活動は低調な一ヶ月であったと思います。

東北地方海域の地下天気図® : 今週は8月8日時点の東北地方海域のMタイプ地下天気図®をお示しします。 青森県沖・北海道南東沖の日本海溝の地震活動静穏化が、7月14日のニュースレターでお示しした領域より小さくなっている事がわかりました。



カムチャッカで巨大地震 : 日本時間7月30日8時24分、ロシア・カムチャツカ半島ペトロパブロフスク・カムチャツキーの沖合で巨大地震が発生しました。気象庁ではMw8.7、米国地質調査所はMw8.8とマグニチュードを決定しました。

 この地震は2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災を引き起こした地震)以降、全世界で最も規模の大きな地震となりました。

 DuMA/CSOも複数の番組に出演を依頼されました。そのうちのAbemaTVでは、かなり長い時間、この地震の津波や最新の地震予知研究について話をする事ができました。

遠地津波の特徴 : 今週号では、遠地津波の特徴について、簡単に紹介させて頂きました。

東海地方以西および北海道の地下天気図® : カムチャッカの地震発生をうけて、今週は中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図®とともに、北海道の地下天気図®をお示ししました。



長崎県で7年ぶり震度4の地震が発生 : 7月25日午前、長崎県南西部を震源とする地震が発生し、長崎県では諫早市と雲仙市で最大震度4を観測しました。長崎県で震度4を観測するのは、2017年以来7年ぶりの事でした。

 このところ、トカラ列島での激しい群発地震活動が大きなニュースとなっていましたが、それ以外にも新燃岳の噴火や、桜島の噴火、諏訪之瀬島の噴火など、九州での地震・火山活動が活発化しているように思われます。幸いトカラ列島での群発地震活動は収束に向かっているようです。

日本およびその周辺の広域地下天気図® : 6月16日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。今週号では7月24日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。

 6月の解析で、「日向灘から沖縄に至る領域では、奄美大島近傍での地震活動活発化もかなり目立つ異常だと考えています」と述べさせてもらいましたが、トカラ列島の群発地震活動が対応する活動であった可能性が高いと考えています。



トカラ列島群発地震活動の現状 : 6月21日以降、鹿児島県トカラ列島周辺で激しい群発地震活動が続いています。トカラ列島周辺では2021年以降、群発地震活動が頻発するようになりました。 今後の推移はまだ推測でしかありませんが、ようやく地震発生数が落ち着いてきたとも言える状況になってきました。

日本列島陸域の地下天気図® : 6月9日のニュースレターに続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。  今週は7月18日時点のMタイプの地下天気図®をお示しします。  どうやら関西地方、中国地方の状況が変わってきたように思えます。 今週号ではDuMAダッシュボードを更新しました。  DuMAnews20250721のダウンロードはこちら


トカラ列島の火山について : 海洋研究開発機構のホームページに「トカラ列島の火山について」という記事が7月7日に掲載されました。 この記事では、トカラ列島では火山が存在しない空白域が極めて広く(島弧に沿って火山島が無いという意味)、東北日本や他の島弧と比べて異常である事を紹介しています。

「トカラの法則」は科学的根拠が存在するのか?! : 「トカラの法則」は、近年インターネットやSNS上で注目されるようになった「地震に関する俗説(通俗的な仮説)」です。特に2020年以降に一部の地震愛好家やオカルト系の発信者の間で広まりました。簡単に言うと鹿児島県のトカラ列島周辺で群発地震が起きると、数日~数週間以内に日本のどこかで大地震が起きるという説です。

 この法則がいかに科学的根拠が無いかを本号では解説しています。

九州およびその南方海域と北海道の地下天気図® : 今週は拡大九州地域と北海道のLタイプ地下天気図®をお届けします。 地下天気図®解析では余震を取り除く処理を行っているため、今回のトカラ列島の群発地震活動のように、狭い領域で四六時中地震が発生する状況では、全体として大きな地震が1個というような処理をしています。 DuMAnews20250714のダウンロードはこちら


6月の地震活動概観 : 6月は北海道沖の地震活動が5月に引き続き活発な状況が続いています。また6月21日以降、鹿児島県・トカラ列島で激しい群発地震活動が始まり、7月5日になっても終息の目処が立っておりません。

 トカラ列島では2021年以降、激しい群発地震活動が3回あり、今回のものが4回目なのですが、今回の群発地震活動が圧倒的に激しいものとなっています。ここ数日、群発地震は火山性の可能性も指摘されるようになっています。

 もともとトカラ列島を含む九州南方海域は地震多発地域になっています。また巷間、「トカラの法則」というトカラで地震が起きると、その後日本のどこかで大きな地震が起きるというのは、全く科学的根拠はありません。このあたりの説明は次週以降に行いたいと思います。

九州およびその南方海域と北海道の地下天気図® : 今週は拡大九州地域と北海道のLタイプ地下天気図®をお届けします。

 地下天気図®解析では余震を取り除く処理を行っているため、今回のトカラ列島の群発地震活動のように、狭い領域で四六時中地震が発生する状況では、全体として大きな地震が1個というような処理をしています。


不思議体験ファイル 信じてください ! ! : 上記番組が6月24日(火)の22時からフジテレビ系列で放映されます。これはたつき諒氏の予知夢がその原因なのですが、気象庁長官が否定コメントを出すという騒ぎともなっています。DuMA/CSOも上記番組で少しコメントをしています。

インドネシアで巨大噴火 : 今年3月24日のニュースレターでも紹介しましたが、日本時間の17日午後6時45分ごろインドネシアのレウォトビ火山で大規模な噴火が発生し、噴煙がおよそ1万6000メートルまで上がりました。 インドネシアの火山地質災害対策局はこの噴火の直前に、警戒レベルを最も高いレベルに引き上げ、警戒を呼びかけていました。

 また三宅島でも一時火山性地震が急増しました。

中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 5月19日のニュースレターに続き、中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図®です。今週号では6月19日時点のMタイプ地下天気図®をお示しします。 来週6月30日は、第5月曜日のため、DuMAニュースレターは休刊となります。


南海トラフの海域観測網の整備完了 : 6月3日、防災科学技術研究所から「南海トラフ海底地震津波観測網(N-net)整備完了」という報道発表がありました。

 日本の地震観測は、30年前の阪神大震災以前は気象庁が基本的に業務として行っていました。

 しかし阪神大震災をきっかけに、当時の科学技術庁が高感度微小地震観測網を整備し、観測点の数は一挙に5倍ほどに増えたのです。この Hi-net の整備により、ゆっくり地震の発見を始め、地震学は大きく進歩する事になりました。

 阪神大震災は地殻変動観測にも劇的な変化をもたらしました。地殻変動観測は、国土地理院が昔から担当していましたが、全国の三角点を測量するには10年以上の年月が必要でした。そのため、今は衛星技術で毎秒単位の変動が求まるようになりましたが、GPS衛星の実用化以前は、極端に言えば数十年に1回しか日本列島の変動が求まらなかったのです。

日本およびその周辺の広域地下天気図® : 5月12日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。今週号では6月12日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。

 解析の結果、前回の地下天気図®から、北海道・釧路沖の静穏化がほとんど解消している事がわかりました。これは先週の6月9日のニュースレターでも報告いたしましたが、5月から6月にかけて北海道近傍で発生したM5クラスの地震によるものだと考えています。  ▶︎ DuMAnews20250616のダウンロードはこちら


2025年5月の地震活動概観 : 5月は日本列島およびその周辺海域でマグニチュード(M)5以上の地震は10個発生しました。特に目立ったのは、北海道周辺でかなりまとまった地震が発生した事です。

 期間中に発生した最大の地震は5月31日に北海道・釧路沖で発生したM6.0と、台湾でもM6.0が発生していました。

 さらに襟裳岬沖・釧路沖といった千島海溝沿いで6月に入っても活発な地震活動が続いている事がわかりました。

日本列島陸域の地下天気図® : 5月5日のニュースレターに続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は6月5日時点のMタイプの地下天気図®をお示しします。

 能登半島周辺の地震活動は少し収まってきたかもしれません。

 今週号では北海道・道東地域の地震活動静穏化についても解析を行っています。


ここ10日ほどの活発な地震活動 : 先週(実際にはここ10日ほど)は少し地震活動が活発な1週間であったかもしれません。これは地球物理学的に”活発”であったという事ではなく、「大きな震度を観測した地震が複数あった」という意味です。

 まず5月23日に北海道・浦川沖で最大震度4、マグニチュード(M)5.6の地震が発生しました。次に26日には同じく北海道・十勝地方南部で最大震度4、M=5.3の地震が発生しました。

 29日には岐阜県飛騨地方で同じく最大震度4、M=4.5の地震、そして31日には北海道・釧路沖で最大震度4、M6.1という地震が発生しています。

東北地方海域と北海道の地下天気図® : 今週号では5月30日時点の東北地方海域のMタイプ地下天気図®と北海道のMタイプ地下天気図®をお示しします。

 青森県沖の日本海溝の東側(アウターライズ)での地震活動静穏化(図で青い部分)が、4月28日のニュースレターでお示しした領域よりかなり目立つようになってきました。

 北海道については、北海道西方海域に地震活動静穏化領域が認められますが、まだ深刻とは言えないと考えています。



日本海中部地震から42年 : 日本海中部地震はまさに42年前の1983年(昭和58年)5月26日に発生しました。地震の規模はM7.7というもので、日本海側で発生した地震としては当時最大級のものでした。

 秋田県・青森県・山形県の日本海側で10mを超える津波が発生し、多くの人的被害が発生しました。

 特に遠足で秋田県男鹿市の加茂青砂海岸を訪れていた13人の小学生が津波の犠牲となったのです。

 当時は日本海側に津波は来ないという俗説が信じられていた事が人的被害を大きくした要因の一つと考えられました。 日本海東淵にはユーラシアプレートと北米プレートの境界が通っているのが一般の方に認識されたきっかけがこの地震であったとも言えるかと思います。

首都圏と九州の地下天気図® : 今週号では5月22日時点の首都圏および九州のLタイプ地下天気図®をお届けします。 首都圏については、前回4月21日のニュースレターとほとんど変化の無い事がわかりました。   ▶︎ DuMAnews20250526のダウンロードはこちら


南海トラフの歪蓄積について : 先週5月12日号において、5月9日に気象庁で定例の「南海トラフ巨大地震の検討会」が開催されたというニュースをお伝えしました。

 この検討会で会長の平田東大名誉教授は、「特段の変化がないというのは地震が起きないというわけではなく、地震を起こす力は加わり続けているので地震や津波への備えをしてほしい」というコメントをされています。 はたして「地震を起こす力は加わり続けている」という事はどのような事から言えるのでしょうか。今週号ではこの事について解説を行なっています。

中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 4月14日のニュースレターに続き、中部・近畿・中国・四国地方のMタイプ地下天気図®です。前回の解析からかなり変化が生じている地域がある事がわかりました。


南海トラフ巨大地震の定例検討会が開催されました : 5月9日に気象庁で定例の「南海トラフ巨大地震の検討会」が開催されました。 評価結果は「特段の変化は観測されていない」というものでした。巨大地震の想定震源域では先月は目立った地震活動はなかったとの事です。

 ただ、陸側と海側のプレートの境界付近では「深部低周波地震」あるいは「深部低周波微動」と呼ばれるごく小規模な”地震”が、観測されていたとの事です。

日本およびその周辺の広域地下天気図® : 4月7日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。今週号では5月8日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。

 能登半島と佐渡島の間は、別の解析でも地震発生可能性が比較的高いと推定される結果が出ています。

 また日向灘から沖縄に至る領域ですが、奄美大島近傍での地震活動活発化もかなり目立つ異常だと考えています。


2025年4月の地震活動概観 : 4月には日本列島およびその周辺ではマグニチュード(M)5を超える地震は6個発生しました。最大の地震は4月2日に日向灘・大隈半島東方沖で発生した最大震度4を観測したM6.1の地震でした。

 特に話題となった地震は4月18日に長野県北部で発生したM5.1の地震でした。この地震については、4月21日のDuMAニュースレターでも取り上げました。これは震源が将来M7クラス後半の地震発生の可能性が高いとされている糸魚川ー静岡構造線の近傍で発生したためです。

日本列島陸域の地下天気図® : 3月24日のニュースレターに続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は5月1日時点のMタイプの地下天気図®をお示しします。

 3月24日のニュースレターでお示した地下天気図®とは基本的に大きな変化はありません。

今週号ではDuMAダッシュボードを更新致しました。 ▶︎ DuMAnews20250505のダウンロードはこちら


東京で地震発生の噂(予言) : 4月26日に東京でマグニチュード8を超える地震が発生し、東京湾を最大 30mの津波が襲うという予言がインターネット上で話題となっておりました。

 もちろんこのような日時を指定した地震予知には全く科学的根拠がありません。

 ちなみに首都直下地震が今後30年以内に発生する確率は内閣府によれば70%とされています。30年はおよそ1万日に相当します。30年以内に70%という事は、一日あたりに換算しますと (0.7/10000)x100%=0.007%となり、確率はゼロにはならないため、偶然でも地震は発生するかもしれません。

 この4月26日の予言に対し、4月24日、21時からのアベマプライムニュースで、30分ほどの特集が組まれ、DuMA/CSOもコメントいたしました。

鹿児島県の新燃岳で火山活動が活発化 : 新燃岳では3月末から火山性地震が増加し、山体の膨張を示す地殻変動や火山性微動がみられるようになりました。そのため、現在は噴火警戒レベル3(入山規制)となっています。 4月に入っても地震活動は続いていましたが、中旬以降は小康状態となっていました。それが23日頃から地震活動が活発化し、24日には速報値で434回とレベル引き上げ以降では最多を観測いたしました。

東北地方海域の地下天気図® : 今週号では4月18日時点の北海道のMタイプ地下天気図®と首都圏のLタイプ地下天気図®をお示しします。 今週は4月24日時点の東北地方海域のMタイプ地下天気図®です。青森県沖の日本海溝の東側(アウターライズ)での地震活動静穏化(図で青い部分)がかなり目立つようになってきました。



長野県で震度5弱を観測する地震発生 : 4月18日、長野県で震度5弱を観測する地震が発生し、久しぶりに関東地方でも緊急地震速報が流れました。

 この地震で一番危惧されるのが、地震が糸魚川ー静岡構造線沿いで発生した事かと思います。糸魚川ー静岡構造線は中央構造線と並び、日本で最大級の活断層と言えるものです。

長野県だけでなく、大分県・別府周辺でも群発地震発生 : 先週号で山口県北部での“奇妙な群発地震活動”について報告させて頂きました。こちらも引き続き活発な地震活動が続いています。

 また山口県北部だけでなく、大分県・別府周辺でも群発地震活動が4月18日から開始しました。

北海道および首都圏の地下天気図® : 今週号では4月18日時点の北海道のMタイプ地下天気図®と首都圏のLタイプ地下天気図®をお示しします。

   北海道については、3月3日のニュースレターでお示ししたものと大きな変化はありません。北海道西方沖の静穏化が今回の地下天気図®でも見ることができます。

 首都圏につきましても、前回3月10日のニュースレターでお示したしたものと大きな変化は観測されていません。



山口県北部で“奇妙な地震活動” : 中国山地の山口県北部で、2月以降非常に活発な地震活動が続いています。いずれも人が揺れを感じない程度の小さな地震(微小地震)ですが、すでに1,500個ほどの地震が観測されています。

 興味深いのは地震が発生している深さで、この地域で通常発生している地震より有意に深いところで発生しているのです。また震源が深い所から浅い所へ移動しているのが大きな特徴です。

中部・近畿・中国・四国地方および九州の地下天気図® : 今週号では4月11日時点の中部・近畿・中国・四国地方と、九州のMタイプ地下天気図®をお示しています。

 能登半島周辺の地震活動活発化異常は2024年1月1日の能登半島地震の影響です。この領域で最も気になるのは前回同様中国地方の地震活動静穏化異常で、DuMAとして最大級の関心を持っています。


ミャンマー地震続報 : 3月28日に発生したミャンマーの大地震は、まだ被害の全容がはっきりしません。またこの地震でどれくらいの断層が動いたかについて、国土地理院が4月2日、JAXAの地球観測衛星「だいち2号」を用いた解析結果を公表しました。

3月の地震活動概観 : 3月は日本列島およびその周辺地域でマグニチュード5を超える地震は7個発生しました。 そのうちの4個は奄美大島近海で発生しています。この奄美大島近海での地震活動が陸域で発生したとすると、近傍では震度6弱ないし震度5強がたて続けに観測されるような地震活動で、大きなニュースになったはずです。

日本およびその周辺の広域地下天気図® : 2月24日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。今週号では4月3日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。

 前回の解析とパターンはほとんど変化していません。あえて言えば北海道南東沖(十勝沖)での地震活動静穏化が少し進行したようです。

 台湾南方海域での静穏化は解消状態が続いており、今後の地震発生も予想されます。


ミャンマーで大地震(号外)

3月31日は、第5月曜日のため、DuMAニュースレターは休刊となりますが、28日にミャンマーで大地震が発生しましたので、本日号外をお届けします。

 3月28日、現地時間13時50分(日本時間15時20分)頃、ミャンマーで極めて大きな地震が発生しました。米地質調査所(USGS)は、マグニチュード(M)7.7と報告しています。

 この地震はミャンマーの中央を南北に走る長さ約1000キロの巨大断層「ザガイン断層」の一部の200キロ程度がずれたことによって発生しました。昨年1月の能登半島地震では断層は150kmほどずれ動きましたが、それ以上の規模の地震だったのです。 

 震源のほぼ直上には、人口120万人を超えるミャンマー第2の都市、マンダレーがあり、非常に古い都市で建物も脆弱なため、すでに1,000名以上の死者が報告されていますが、被害は残念ながらさらに拡大する事は確実です。


インドネシアの火山で大規模噴火 : 3月21日未明、インドネシアのレウォトビ火山(Lewotobi Volcano, 標高1703m)で大規模な噴火が発生しました。噴煙はおよそ1万6000メートルまで上がったとの事です。

 レウォトビ火山では2024年10月末から噴火活動が活発化し、11月4日には火砕流を伴う噴火が発生し、噴煙が海抜1万2000mまで噴き上げていました。

 大規模な噴火が起きると、大気中を伝搬してきた気圧変動による津波が発生することがあり、気象庁は津波の有無について調べていました。その後、海外や日本の観測点で目立った潮位の変化は観測されず気象庁は噴火から9時間余りがたった午前10時に「日本への津波の影響はない」と発表しました。

日本列島陸域の地下天気図® : 2月17日のニュースレターに続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は3月21日時点のMタイプの地下天気図®をお示しします。

 2月からの変化として、北海道北端部(稚内や利尻島・礼文島周辺)近傍で地震活動が活発化している事が目立つようになりました。 ▶︎ DuMAnews20250324のダウンロードはこちら


巨大津波発生に関する知見 : 2011年の東日本大震災で巨大な津波が発生した原因がプレートの境界にある滑りやすい粘土層にあった事が判明しています。

 それらの論文は世界の最高峰の科学論文雑誌であるアメリカのサイエンス誌に掲載されました。

 それでは南海トラフでは東日本大震災と同じような巨大津波が発生する可能性はどうなのでしょうか。今週号では、南海トラフについても同様な巨大津波が発生する可能性が存在するという報道について紹介しています。

東北地方海域の地下天気図® : 今週は3月13日時点の東北地方海域のMタイプ地下天気図®です。

 青森県沖の日本海溝の東側(アウターライズ)および青森東方・北海道南方海域で少し地震活動静穏化領域が目立ってきた事がわかりました。



東日本大震災から14年 : 3月11日で東日本大震災から満14年となります。地震そのものの被害や津波被害については、かなりの程度復興・復旧したと思われますが、残念ながら福島第一発電所については、デブリの取り出しを含め、はたしてどれくらいの年月が今後かかるかについて、悲観的な情報が数多く出ているのが実情です。今週号では、東日本大震災前にどのような異常が出現していたかについてのまとめの表を掲載しています。 特に直前に観測された電離層電子密度異常と呼ばれる現象は、その後の解析でGPS観測が実用化されて以降のマグニチュード8クラスの地震すべてで同様な異常が見つかったのです。ついに巨大地震の前に必ず出現していた異常現象が発見されました。

北海道・三陸沖後発地震注意情報とは : 昨年8月、南海トラフ地震に関する臨時情報が発表され、ある意味大きな社会的な混乱が引き起こされました。これらと似た情報に「北海道・三陸沖後発地震注意情報」というものがあります。 もちろんまだ発表された事はありませんが、すでに見直しが開始されるようです。

首都圏の地下天気図® : 今週は3月6日時点の首都圏の地下天気図®です。解析深度を深さ60kmとした計算でLタイプをお示しします。



高知県黒潮町の取り組みとタモリステーション : 3月7日(金)、TV朝日系のタモリステーションで地震特集があります。20時からの放映となります。タイトルは「正しく備えよ! 南海トラフ巨大地震」というものです。https://www.tv-asahi.co.jp/tamori-station/

 DuMA/CSOも取材を受け、コメントしています。

 この番組では、タモリさんが高知県を横断ロケしており、黒潮町では津波避難タワーに登ったそうです。

 お時間がありましたら、ぜひご覧いただければと思います。

東北地方以外の地下天気図® : 今週は北海道と、中部地方から中国・四国地方、そして九州の2月28日時点のMタイプ地下天気図®をお届けします。


東日本大震災発生から来月で14年(金融災害としての側面) : 3月11日で、東日本大震災発生から満14年となります。いくつか地震に関する特集番組も予定されているようです。

 2月26日の「世界の何だコレ!?ミステリーSP」(フジテレビ系列)で突然地震の特集を放送するという連絡を受けました。実は昨年9月にDuMA/CSO は取材を受けていたのですが、その時放映されなかった部分を少し流すようです。もしかするとコマーシャル枠が少なくなったための措置かもしれません。

日本およびその周辺の広域地下天気図® : 1月27日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。今週号では2月21日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。

 能登半島と佐渡島の間は、別の解析でもやはり地震発生可能性が比較的高いと推定される結果が出ている事が判明しました。

 


東日本大震災発生から来月で14年 : 3月11日で、東日本大震災発生から満14年となります。いくつか地震に関する特集番組も予定されているようです。DuMAでは情報入手次第、お知らせしていきます。

日本列島陸域の地下天気図® : 1月13日のニュースレターに続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は2月14日時点のMタイプの地下天気図®をお示しします。

DuMA ダッシュボード : 2月17日にアップデートされました。北海道の道東(釧路・根室周辺)での地震活動静穏化領域がさらに顕著になった事からダッシュボードでGgとして新たな静穏化といたしました。

 


ギリシャ・サントリーニ島周辺で激しい地震活動 : ギリシャのサントリーニ島周辺では1月下旬から小さな地震が続いていました。現地時間の2月5日夜にこれまでよりも強い揺れがあり、激しい地震活動が続いている事からギリシャ政府は6日に非常事態を宣言しました。1月28日から2月7日までに1000回以上の地震を観測しているそうです。

 サントリーニ島は、古代ギリシャの哲学者プラトンが著書に記した伝説の島「アトランティス」のモデルと言われています。約3600年前、エーゲ海の火山島が大噴火し破壊的な津波を含む被害を引き起こしました。

 この噴火で海洋交易で栄えたミノア文明は衰退し、サントリーニ島は大きく姿を変えてしまいました。現在の島の形は当時の火口の東側が残ったものと考えられています。

東北地方海域の地下天気図® : 今週は2月7日時点の東北地方海域のMタイプ地下天気図®です。

 今回の解析で目立った地震活動静穏化は青森県・秋田県沖となりました。  ▶︎ DuMAnews20250210のダウンロードはこちら


2025年1月の地震活動概観 : 1月は日本列島およびその周辺地域でマグニチュード5を超える地震は16個発生しました。 1月13日の日向灘の地震(図中で赤枠で示した地震)では、南海トラフ臨時情報(調査中)となりましたが、最終的にモーメントマグニチュードが7を超えない事が確認され、(調査終了)となりました。

 また1月は南西諸島および台湾で、かなり活発な地震活動が発生しました。台湾の地震で最大のものは1月21日に発生したマグニチュード6.4の地震でした。 この台湾の地震では最大震度6弱を記録し、40名以上の怪我人が出たとの事です。

 尾池和夫京大名誉教授(元京大総長、日本地震学会会長も務められています(当時は委員長と呼称))らが1970年代に公表した神戸市からの依頼で作成した報告書が「なかった事にされた」顛末が詳しく述べれられています。 結論が「神戸で壊滅的な被害を受けることは間違いない」と強い言葉で締めくくられており、これが問題となったようです。

首都圏の地下天気図® : 今週は1月31日時点の首都圏の地下天気図®です。解析深度を深さ60kmとした計算でLタイプをお示しします。



福島県南西部で震度5弱の地震発生 : 1月23日、午前2時49分頃、福島県で最大震度5弱を観測する地震が発生しました。 この地域は、比較的地震活動が活発な領域とされており、2013年2月にも今回の震源域の南側(栃木県北部)で最大震度5強を観測する地震が発生しています。

日本およびその周辺の広域地下天気図® : 今週は現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。今週号では1月24日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。



阪神・淡路大震災発生当朝の電磁気学的な異常現象 : 今週号では日本における地震予知研究、特に電磁気学的な地震予知研究を進める大きなきっかけとなった阪神・淡路大震災でどのような現象が観測されていたのかについて紹介させて頂きます。

 本号では、特に地震発生当日の朝にどのような事があったのかについて、報告させて頂きます。なお本号の内容は拙著『地震予知研究の新展開』の内容を要約・一部改変したものです。   阪神・淡路大震災から30年目の節目によせて~ 反省・耐震補強の重要性 ~ ~ 大地震の前兆現象 ~

中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 今週は1月17日時点の中部地方から中国・四国地方のMタイプ地下天気図®をお届けします。

 なおこの領域で最も気になるのは中国地方の地震活動静穏化異常で、DuMAとして最大級の関心を持っています。


日向灘の地震で南海トラフ臨時情報調査開始: 13日21時19分頃、日向灘を震源とする地震が発生し、震度5弱を宮崎市等で観測しました。当初マグニチュード(M)6.4と発表され、「津波の心配は無い」と一度は発表されたのですが、その後「津波注意報」が発令され、マグニチュードも6.9と変更になりました。

 このように一度津波が無いという情報が出てから、津波注意報が出たという例は少なくともDuMA/CSOは記憶がありません。

13日の地震の意味: 13日の地震は、速報値では上記のようにM6.4と発表されましたが、その後M6.9に上方修正されました。そのため、南海トラフ想定震源域でM6.8以上の地震が発生した場合には、自動的に評価検討会を開催する事が決められています。この基準に沿って臨時の評価検討会が開催されたのです。

 これはマグニチュードというものは、±0.2位は変化する可能性があるのが経験的にも知られているためです。そこで6.8という値で評価を開始する事が決められています。


阪神・淡路大震災から30年: 1995年1月17日早朝、関西地方で大地震が発生しました。これが阪神・淡路大震災です。今年はこの震災発生から丁度30年という節目の年にあたります。この震災では、約6,500人の命が奪われました。

 さらにこの震災では死者の80%はほぼ即死であり、実は建物倒壊が原因となっていたのです。このため、関東大震災では火災のみが注目されていたのですが、耐震補強という事が大きくクローズアップされる事となりました。

 今週号ではこの震災を契機に広く言われるようになった耐震補強の重要性についてお伝えします。

日本列島陸域の地下天気図® : 昨年12月2日のニュースレターに続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は1月9日時点のMタイプの地下天気図®をお示しします。

 前回の地下天気図®と比較して、北海道の道東(釧路・根室周辺)での地震活動静穏化領域がより顕著になっています。 ▶︎ DuMAnews20250113のダウンロードはこちら


昨年は能登半島地震が元日に発生するという大きな出来事がありました。幸い2025年は今の所、平穏に始まったようです。

今年は阪神・淡路大震災から30年という節目の年でもあります。この地震では、多くの建物が倒壊し、改めて耐震補強の重要さが(住む家を壊さない事)認識されました。詳しくは来週のニュースレターでお知らせする予定です。

2024年の地震活動概観 : 2024年に日本およびその周辺では25個のマグニチュード(M)6以上の地震が発生しました。本州周辺では1月1日の能登半島地震がM7.6と最大の地震でした。 それ以外では、8月8日に日向灘でM7.1の地震が発生しました。この地震が南海トラフ臨時情報発表のきっかけとなった地震でした。

 それ以外では、台湾周辺でまとまった地震活動が発生しました。

東北地方海域の地下天気図® : 今週は1月2日時点の東北地方海域のLタイプ地下天気図®です。11月25日のニュースレターで陸奥湾の地震活動について報告させていただきましたが、地震活動活発化は十和田湖周辺まで伸びている事がわかりました。


能登半島地震、災害関連死増加し死者504人に : 12月20日、能登半島地震のあと亡くなった石川県内の15人について、専門家による審査会は災害関連死と認定するよう答申を出しました。

 この結果、能登半島地震の災害関連死は276人となり、直接死228人と合わせ、死者は504人になるとのことです。ちなみに2014年の熊本地震では災害関連死は222人とされており、内陸地震としては最も多い災害関連死を引き起こした地震となっています。

首都圏の地下天気図® : 今週は12月19日時点の首都圏の地下天気図®です。解析深度を深さ60 Kmとした計算でLタイプをお示しします。

 前回と異なる点は、茨城県沖の青色で示されていた地震活動静穏化領域がほとんど消えた事です。



11月の地震活動概観 : 11月は能登半島西方海域で26日にマグニチュード6.6の地震が発生しました。それ以外で非常に珍しい地震活動として、青森県・陸奥湾を震源とするマグニチュード5.1の地震が11月20日に発生しました。 さらに注目すべき地震活動として、小笠原諸島南東海域でマグニチュード6を超える地震も発生し、マグニチュード5を超える地震を合わせると19個もの地震が発生しました。

日本およびその周辺の広域地下天気図® : 11月11日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。 今週号では12月13日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。

  現在でも南海トラフの臨時情報のきっかけとなった8月8日の日向灘の地震の影響が続いている事がわかります。


 
 
 

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