2025年 ニュースレター バックナンバー
- DuMA編集室
- 1 日前
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の無料最新は6月23日の予定(=3月24日まぐまぐ2025年第12号)
次次回は6月30日(= 4月7日まぐまぐ2025年第13号)の予定。
◆ 4月7日にまぐまぐでDuMA・News Letter 13号が発刊されました。
● ミャンマー地震続報 : 3月28日に発生したミャンマーの大地震は、まだ被害の全容がはっきりしません。またこの地震でどれくらいの断層が動いたかについて、国土地理院が4月2日、JAXAの地球観測衛星「だいち2号」を用いた解析結果を公表しました。
● 3月の地震活動概観 : 3月は日本列島およびその周辺地域でマグニチュード5を超える地震は7個発生しました。 そのうちの4個は奄美大島近海で発生しています。この奄美大島近海での地震活動が陸域で発生したとすると、近傍では震度6弱ないし震度5強がたて続けに観測されるような地震活動で、大きなニュースになったはずです。
● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 2月24日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。今週号では4月3日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。
前回の解析とパターンはほとんど変化していません。あえて言えば北海道南東沖(十勝沖)での地震活動静穏化が少し進行したようです。
台湾南方海域での静穏化は解消状態が続いており、今後の地震発生も予想されます。
▶︎無料ニュースレターの掲載をお待ち下さい。
● ミャンマーで大地震(号外)
3月31日は、第5月曜日のため、DuMAニュースレターは休刊となりますが、28日にミャンマーで大地震が発生しましたので、本日号外をお届けします。
3月28日、現地時間13時50分(日本時間15時20分)頃、ミャンマーで極めて大きな地震が発生しました。米地質調査所(USGS)は、マグニチュード(M)7.7と報告しています。
この地震はミャンマーの中央を南北に走る長さ約1000キロの巨大断層「ザガイン断層」の一部の200キロ程度がずれたことによって発生しました。昨年1月の能登半島地震では断層は150kmほどずれ動きましたが、それ以上の規模の地震だったのです。
震源のほぼ直上には、人口120万人を超えるミャンマー第2の都市、マンダレーがあり、非常に古い都市で建物も脆弱なため、すでに1,000名以上の死者が報告されていますが、被害は残念ながらさらに拡大する事は確実です。
◆ 3月24日にまぐまぐでDuMA・News Letter 12号が発刊されました。
● インドネシアの火山で大規模噴火 : 3月21日未明、インドネシアのレウォトビ火山(Lewotobi Volcano, 標高1703m)で大規模な噴火が発生しました。噴煙はおよそ1万6000メートルまで上がったとの事です。
レウォトビ火山では2024年10月末から噴火活動が活発化し、11月4日には火砕流を伴う噴火が発生し、噴煙が海抜1万2000mまで噴き上げていました。
大規模な噴火が起きると、大気中を伝搬してきた気圧変動による津波が発生することがあり、気象庁は津波の有無について調べていました。その後、海外や日本の観測点で目立った潮位の変化は観測されず気象庁は噴火から9時間余りがたった午前10時に「日本への津波の影響はない」と発表しました。
● 日本列島陸域の地下天気図® : 2月17日のニュースレターに続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は3月21日時点のMタイプの地下天気図®をお示しします。
2月からの変化として、北海道北端部(稚内や利尻島・礼文島周辺)近傍で地震活動が活発化している事が目立つようになりました。 ▶︎無料ニュースレターの掲載をお待ち下さい。
● 巨大津波発生に関する知見 : 2011年の東日本大震災で巨大な津波が発生した原因がプレートの境界にある滑りやすい粘土層にあった事が判明しています。
それらの論文は世界の最高峰の科学論文雑誌であるアメリカのサイエンス誌に掲載されました。
それでは南海トラフでは東日本大震災と同じような巨大津波が発生する可能性はどうなのでしょうか。今週号では、南海トラフについても同様な巨大津波が発生する可能性が存在するという報道について紹介しています。
● 東北地方海域の地下天気図® : 今週は3月13日時点の東北地方海域のMタイプ地下天気図®です。
青森県沖の日本海溝の東側(アウターライズ)および青森東方・北海道南方海域で少し地震活動静穏化領域が目立ってきた事がわかりました。
● 東日本大震災から14年 : 3月11日で東日本大震災から満14年となります。地震そのものの被害や津波被害については、かなりの程度復興・復旧したと思われますが、残念ながら福島第一発電所については、デブリの取り出しを含め、はたしてどれくらいの年月が今後かかるかについて、悲観的な情報が数多く出ているのが実情です。今週号では、東日本大震災前にどのような異常が出現していたかについてのまとめの表を掲載しています。 特に直前に観測された電離層電子密度異常と呼ばれる現象は、その後の解析でGPS観測が実用化されて以降のマグニチュード8クラスの地震すべてで同様な異常が見つかったのです。ついに巨大地震の前に必ず出現していた異常現象が発見されました。
● 北海道・三陸沖後発地震注意情報とは : 昨年8月、南海トラフ地震に関する臨時情報が発表され、ある意味大きな社会的な混乱が引き起こされました。これらと似た情報に「北海道・三陸沖後発地震注意情報」というものがあります。 もちろんまだ発表された事はありませんが、すでに見直しが開始されるようです。
● 首都圏の地下天気図® : 今週は3月6日時点の首都圏の地下天気図®です。解析深度を深さ60kmとした計算でLタイプをお示しします。
● 高知県黒潮町の取り組みとタモリステーション : 3月7日(金)、TV朝日系のタモリステーションで地震特集があります。20時からの放映となります。タイトルは「正しく備えよ! 南海トラフ巨大地震」というものです。https://www.tv-asahi.co.jp/tamori-station/
DuMA/CSOも取材を受け、コメントしています。
この番組では、タモリさんが高知県を横断ロケしており、黒潮町では津波避難タワーに登ったそうです。
お時間がありましたら、ぜひご覧いただければと思います。
● 東北地方以外の地下天気図® : 今週は北海道と、中部地方から中国・四国地方、そして九州の2月28日時点のMタイプ地下天気図®をお届けします。
● 東日本大震災発生から来月で14年(金融災害としての側面) : 3月11日で、東日本大震災発生から満14年となります。いくつか地震に関する特集番組も予定されているようです。
2月26日の「世界の何だコレ!?ミステリーSP」(フジテレビ系列)で突然地震の特集を放送するという連絡を受けました。実は昨年9月にDuMA/CSO は取材を受けていたのですが、その時放映されなかった部分を少し流すようです。もしかするとコマーシャル枠が少なくなったための措置かもしれません。
● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 1月27日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。今週号では2月21日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。
能登半島と佐渡島の間は、別の解析でもやはり地震発生可能性が比較的高いと推定される結果が出ている事が判明しました。
● 東日本大震災発生から来月で14年 : 3月11日で、東日本大震災発生から満14年となります。いくつか地震に関する特集番組も予定されているようです。DuMAでは情報入手次第、お知らせしていきます。
● 日本列島陸域の地下天気図® : 1月13日のニュースレターに続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は2月14日時点のMタイプの地下天気図®をお示しします。
● DuMA ダッシュボード : が2月17日にアップデートされました。北海道の道東(釧路・根室周辺)での地震活動静穏化領域がさらに顕著になった事からダッシュボードでGgとして新たな静穏化といたしました。
● ギリシャ・サントリーニ島周辺で激しい地震活動 : ギリシャのサントリーニ島周辺では1月下旬から小さな地震が続いていました。現地時間の2月5日夜にこれまでよりも強い揺れがあり、激しい地震活動が続いている事からギリシャ政府は6日に非常事態を宣言しました。1月28日から2月7日までに1000回以上の地震を観測しているそうです。
サントリーニ島は、古代ギリシャの哲学者プラトンが著書に記した伝説の島「アトランティス」のモデルと言われています。約3600年前、エーゲ海の火山島が大噴火し破壊的な津波を含む被害を引き起こしました。
この噴火で海洋交易で栄えたミノア文明は衰退し、サントリーニ島は大きく姿を変えてしまいました。現在の島の形は当時の火口の東側が残ったものと考えられています。
● 東北地方海域の地下天気図® : 今週は2月7日時点の東北地方海域のMタイプ地下天気図®です。
今回の解析で目立った地震活動静穏化は青森県・秋田県沖となりました。 ▶︎ DuMAnews20250210のダウンロードはこちら
● 2025年1月の地震活動概観 : 1月は日本列島およびその周辺地域でマグニチュード5を超える地震は16個発生しました。 1月13日の日向灘の地震(図中で赤枠で示した地震)では、南海トラフ臨時情報(調査中)となりましたが、最終的にモーメントマグニチュードが7を超えない事が確認され、(調査終了)となりました。
また1月は南西諸島および台湾で、かなり活発な地震活動が発生しました。台湾の地震で最大のものは1月21日に発生したマグニチュード6.4の地震でした。 この台湾の地震では最大震度6弱を記録し、40名以上の怪我人が出たとの事です。
尾池和夫京大名誉教授(元京大総長、日本地震学会会長も務められています(当時は委員長と呼称))らが1970年代に公表した神戸市からの依頼で作成した報告書が「なかった事にされた」顛末が詳しく述べれられています。 結論が「神戸で壊滅的な被害を受けることは間違いない」と強い言葉で締めくくられており、これが問題となったようです。
● 首都圏の地下天気図® : 今週は1月31日時点の首都圏の地下天気図®です。解析深度を深さ60kmとした計算でLタイプをお示しします。
● 福島県南西部で震度5弱の地震発生 : 1月23日、午前2時49分頃、福島県で最大震度5弱を観測する地震が発生しました。 この地域は、比較的地震活動が活発な領域とされており、2013年2月にも今回の震源域の南側(栃木県北部)で最大震度5強を観測する地震が発生しています。
● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 今週は現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。今週号では1月24日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。
● 阪神・淡路大震災発生当朝の電磁気学的な異常現象 : 今週号では日本における地震予知研究、特に電磁気学的な地震予知研究を進める大きなきっかけとなった阪神・淡路大震災でどのような現象が観測されていたのかについて紹介させて頂きます。
本号では、特に地震発生当日の朝にどのような事があったのかについて、報告させて頂きます。なお本号の内容は拙著『地震予知研究の新展開』の内容を要約・一部改変したものです。 → 阪神・淡路大震災から30年目の節目によせて~ 反省・耐震補強の重要性 ~ ~ 大地震の前兆現象 ~
中部・近畿・中国・四国地方の地下天気図® : 今週は1月17日時点の中部地方から中国・四国地方のMタイプ地下天気図®をお届けします。
なおこの領域で最も気になるのは中国地方の地震活動静穏化異常で、DuMAとして最大級の関心を持っています。
● 日向灘の地震で南海トラフ臨時情報調査開始: 13日21時19分頃、日向灘を震源とする地震が発生し、震度5弱を宮崎市等で観測しました。当初マグニチュード(M)6.4と発表され、「津波の心配は無い」と一度は発表されたのですが、その後「津波注意報」が発令され、マグニチュードも6.9と変更になりました。
このように一度津波が無いという情報が出てから、津波注意報が出たという例は少なくともDuMA/CSOは記憶がありません。
● 13日の地震の意味: 13日の地震は、速報値では上記のようにM6.4と発表されましたが、その後M6.9に上方修正されました。そのため、南海トラフ想定震源域でM6.8以上の地震が発生した場合には、自動的に評価検討会を開催する事が決められています。この基準に沿って臨時の評価検討会が開催されたのです。
これはマグニチュードというものは、±0.2位は変化する可能性があるのが経験的にも知られているためです。そこで6.8という値で評価を開始する事が決められています。
● 阪神・淡路大震災から30年: 1995年1月17日早朝、関西地方で大地震が発生しました。これが阪神・淡路大震災です。今年はこの震災発生から丁度30年という節目の年にあたります。この震災では、約6,500人の命が奪われました。
さらにこの震災では死者の80%はほぼ即死であり、実は建物倒壊が原因となっていたのです。このため、関東大震災では火災のみが注目されていたのですが、耐震補強という事が大きくクローズアップされる事となりました。
今週号ではこの震災を契機に広く言われるようになった耐震補強の重要性についてお伝えします。
● 日本列島陸域の地下天気図® : 昨年12月2日のニュースレターに続き、日本列島の主に陸域に特化した地下天気図®解析です。今週は1月9日時点のMタイプの地下天気図®をお示しします。
前回の地下天気図®と比較して、北海道の道東(釧路・根室周辺)での地震活動静穏化領域がより顕著になっています。 ▶︎ DuMAnews20250113のダウンロードはこちら
● 昨年は能登半島地震が元日に発生するという大きな出来事がありました。幸い2025年は今の所、平穏に始まったようです。
今年は阪神・淡路大震災から30年という節目の年でもあります。この地震では、多くの建物が倒壊し、改めて耐震補強の重要さが(住む家を壊さない事)認識されました。詳しくは来週のニュースレターでお知らせする予定です。
● 2024年の地震活動概観 : 2024年に日本およびその周辺では25個のマグニチュード(M)6以上の地震が発生しました。本州周辺では1月1日の能登半島地震がM7.6と最大の地震でした。 それ以外では、8月8日に日向灘でM7.1の地震が発生しました。この地震が南海トラフ臨時情報発表のきっかけとなった地震でした。
それ以外では、台湾周辺でまとまった地震活動が発生しました。
● 東北地方海域の地下天気図® : 今週は1月2日時点の東北地方海域のLタイプ地下天気図®です。11月25日のニュースレターで陸奥湾の地震活動について報告させていただきましたが、地震活動活発化は十和田湖周辺まで伸びている事がわかりました。
● 能登半島地震、災害関連死増加し死者504人に : 12月20日、能登半島地震のあと亡くなった石川県内の15人について、専門家による審査会は災害関連死と認定するよう答申を出しました。
この結果、能登半島地震の災害関連死は276人となり、直接死228人と合わせ、死者は504人になるとのことです。ちなみに2014年の熊本地震では災害関連死は222人とされており、内陸地震としては最も多い災害関連死を引き起こした地震となっています。
首都圏の地下天気図® : 今週は12月19日時点の首都圏の地下天気図®です。解析深度を深さ60 Kmとした計算でLタイプをお示しします。
前回と異なる点は、茨城県沖の青色で示されていた地震活動静穏化領域がほとんど消えた事です。
● 11月の地震活動概観 : 11月は能登半島西方海域で26日にマグニチュード6.6の地震が発生しました。それ以外で非常に珍しい地震活動として、青森県・陸奥湾を震源とするマグニチュード5.1の地震が11月20日に発生しました。 さらに注目すべき地震活動として、小笠原諸島南東海域でマグニチュード6を超える地震も発生し、マグニチュード5を超える地震を合わせると19個もの地震が発生しました。
● 日本およびその周辺の広域地下天気図® : 11月11日のニュースレターに続き、現在の気象庁の観測網で解析できる最大範囲の領域の解析です。 今週号では12月13日時点のLタイプ地下天気図®をお示しします。
現在でも南海トラフの臨時情報のきっかけとなった8月8日の日向灘の地震の影響が続いている事がわかります。
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