TOPIC

◆ 2016年

●11月22日の福島沖の津波警報が伴った地震: 22日6時少し前、福島沖でマグニチュード7.4の地震が発生しました。最初宮城県沿岸には津波注意報が発令されましたが、その後津波警報になり、今後防災上問題となる事態が発生しました。それにはこの地震が極めて珍しい地震であった事が理由の一つです。22日の地震は東日本大震災に代表される沈み込む太平洋プレートの上面で発生する逆断層型(地殻が東西方向に圧縮されている)ではなく、東北日本の地殻内で発生した正断層型の地震だったのです。  また海岸に近い所で地震が発生したため、津波到来までの時間が短い事が防災上の問題点となる地震でした。東北沖にターゲットを絞った地下天気図®を掲載しました。東北沖では、これまで出現した事の無いパターンの異常が継続している事がわかりました。
●11月22日の地震は福島沖で発生しましたが、今後津波警報を伴う可能性のある、同様の地震が宮城沖でも岩手沖でも発生する可能性が高いと判断しています。
先週11/14週の地震活動: 福岡県西方沖や紀伊半島で中規模の地震が発生しました。特に福岡県西方沖の地震は、現在DuMAで危惧しています福岡市直下を含む警固断層の地震とは場所が異なります。また和歌山県の地震はマグニチュード5.4でした。この規模の地震は10年に一度程度発生していますが、今年は4月1日に紀伊半島沖でマグニチュード6.5の地震が1944年(昭和19年)の東南海地震以降、およそ70年ぶりに発生するといった事もあり、一部の地震学者は危機感を持って活動の推移を見守っています
● 首都直下地震(首都圏直下型地震)について: 現在発生が危惧されています「首都直下地震」ですが、これは特定の断層や地域での発生を想定しているものではありません。
 想定される震源としては、東京だけでなく、茨城県南部等も首都直下地震の一つに分類されています。さらに発生時刻や発生時の風速などについても複数のパターンを計算して被害想定が行われています。たとえば東京湾北部でマグニチュード7.3の地震が発生した場合には、経済被害は100兆円を大きく超えるとされています。
  今回のニュースレターでは"flood maps"というサイトを紹介しています。このサイトは、もともとは気候変動による、海面の上昇がどの程度かを確認してもらう事を目的としたサイトで、全世界どこでも、グーグルマップの上で表示する事が出来、さらに何メートル水面が上昇したら、どこまで水没する可能性があるかを知る事ができます。
鳥取県中部の地震について : 10月21日に鳥取県中部でM=6.6の地震が発生しましたが、余震活動は順調に弱まっており、鳥取県中部でさらに大きな地震が発生する可能性は小さくなったと考えられます。
首都圏広域の状況: 関東地方は沈み込むフィリピン海プレートの下にさらに太平洋プレートが位置するという世界でも指折りの複雑なプレート配置となっています。そのため、首都圏広域の解析では、他の地域では地表(つまり深さ0km)での地下天気図®を示していますが、首都圏では地下20kmという深度で計算した、他とは異なるパラメータを用いた解析を行っています。
 気象の天気図でも同じ日、同じ時刻に地上天気図と高層天気図が存在します。地下天気図®も一つのものではなく、同時に複数の天気図が存在します。地下天気図®の場合は、異なった深さでの計算や、ターゲットとする地震の大きさ(M7クラスなのか、M8クラスなのかというような事)によって、解析に使用するパラメータが変わってきます。
 最近、関東地方の地震活動が全般に低下しているようです。最新の地下天気図®では、長野県や群馬県付近にかなり青い領域(静穏化領域)が出現している事がわかりました。
●2016年11月の地震活動概観: 11月で最も顕著な地震活動22日に発生した福島沖のマグニチュード7.4の地震でした。この地震では津波警報および注意報が発令され、NHK等のテロップでは「津波!逃げろ!」という衝撃的な言葉が使われました。これには歴史的な経緯があり、本文中で解説しました。11月の地震活動についてまとめてあります。やはり一番顕著な活動は福島沖で発生したマグニチュード7.4の地震に引き続く余震です。相当激しい余震活動となっています。
●日本列島陸域の地下天気図®解析:陸域に特化した解析を行っています。11月からの1ヶ月間で、大きく変化したところはありませんが、以下の特徴が見られています。
①中国地方(瀬戸内海・四国北部を含む)の静穏化異常が再び進行しだした。 ②新潟県を中心とする北信越地域の異常も拡大している。 ③伊豆半島から相模湾・房総半島沖の異常も進行している。 また陸域ではありませんが、解析範囲の中では ④秋田県沖の異常は縮小傾向を示している。
  • 12月26日にまぐまぐでDuMANewsLetter第33号発刊されました。
●首都圏の地下天気図®:首都圏はフィリピン海プレートと太平洋プレートという2つのプレートが地下に存在し、世界でも有数の複雑な地下構造をしています。発生が危惧されている首都直下型地震は日本の将来にとっても最大の懸念の一つです。 今週の地下天気図®は、12月23日時点の首都圏の深さ20kmで解析したものです。先月のニュースレター(11月14日号)の地下天気図®と比較すると、伊豆半島の異常が弱くなり、東京湾を中心とした異常が目立つようになってきました。
●糸魚川市で発生した大規模火災に関係し、火災保険と地震保険の料率の解説しています。
 
  • 12月19日にまぐまぐでDuMANewsLetter第32号発刊されました。
●日本列島全域の地下天気図®: 12月に入り、鹿児島県・トカラ列島近海で地震活動が活発化しています。トカラ列島では、諏訪之瀬島の御岳でも活発な火山活動が続いています。
 今回お示しする地下天気図®は、海域を含む日本列島周辺でのマグニチュード7クラス以上の地震をターゲットとした解析です。東北沖については、東日本大震災により、平均的な地震活動というものが極めて大きく変化してしまったため、11月28日のニュースレターで紹介しましたように、別途解析を行って来週以降お知らせいたします。
  現時点で比較的長期間の地震発生の傾向から活発化の方向にずれているのは、九州および九州西方海域の赤で示される領域です。また、今後大きな地震活動が発生する可能性が存在すると考えられるのは、紀伊半島を中心とした青い領域(地震活動静穏化領域)である事がわかりました。 
● 今週号ではDuMA/CEOの危機管理(2)を掲載しています。
「今年いちばん読みたい/読んでもらいたいメルマガ」という視点から、その年もっとも輝いたメルマガを決定する「まぐまぐ大賞」の『安全・防災』部門でDuMAの地下天気図®が
    まぐまぐ大賞」4位を受賞いたしました。(12.15.2016)
●11月22日に福島沖で発生した津波を伴った地震(M=7.4)の意味: 11月22日の津波警報を伴った地震は、ある意味今後の東北地方の地震活動を考える上で、極めて重要な転機となるかもしれません。なぜ11月22日の地震が発生したのか、さらに3.11の余震というものがどのように続いていくのかについての解説を行いました。11月22日の地震に関するイラストを作成してみました。22日の地震は発生場所が海岸に近いため、津波の到達時間が極めて短いという事が、防災上は最も留意しなければならない点です。今後、同様な津波警報を伴う地震が宮城沖や岩手沖でも発生する可能性を考えなくてはいけない状況です。
●東海・近畿・中国・四国地方の地下天気図®解析:日本全国を解析する場合、2011年に発生した東日本大震災の影響が大きく、最近5年間位の地震データしか解析に使う事ができません。それに対して東海地方より西側の地域ではより長い期間の地震データを使う事ができます。この解析でお示しする地下天気図では過去16年間のデータを用いて解析しています。
解析の結果、地震活動静穏化の異常が中国地方だけでなく、四国まで広がっていることがわかりました。この点が最近5年間だけのデータを用いた解析(12月5日のニュースレター)とは異なっています。
2016年10月の地震活動概観: 10月の最大の地震 は21 日に発生した鳥取県中部の地震(M=6.6)でした。 房総沖の地震活動は順調に減衰しており、現時点で9月23日のM=6.7より大きな地震が房総半島はるか沖合で発生する可能性は、かなり低くなったと考えられます。
● 日本列島の陸域にターゲットを絞った解析: 鳥取県中部で比較的規模の大きな地震が発生したこともあり、日本列島陸域にターゲットを絞った地下天気図®解析を行いました。地下天気図®解析では青い異常(地震活動静穏化の異常)が消えてから、さらに異常の(中心ではなく)周辺部で地震が発生するケースが経験的に多い事が知られていました。現在も中国地方にはまだ異常領域が残っており、10月21日の鳥取県中部の地震で終了とは言えないと考えています。    新たな顕著な地震活動静穏化の異常が新潟県を中心とした地域での出現が確認されました。
10月21日、鳥取県中部でマグニチュード6.6 (気象庁暫定値、防災科学技術研究所によると6.2)の地震についての解説です。中国地方の日本海側は過去にM7クラスの地震がベルト状に発生している地域です。このような過去の地震活動があったため、京都大学防災研究所は鳥取に地震観測所を1964年に設置し、現在も観測を続けています。鳥取県およびその周辺は日本の内陸地域のうち、かなり地震活動が活発な地域と言えます。
● 中国地方の地震活動の異常(静穏化)を5月以降繰り返し述べてきましたが(5月23日のニュースレターが初出)、今回の地震と中国地方の地震活動の異常(静穏化)を解析しました。 今回の地震はその領域からは少し外れているようです。10月10日のニュースレターで、異常(静穏化)の中心が少し西側に移動して存在している事を示しました。今後この異常がいつ消えるかが鍵となります。今回の地震がこれまで注意を喚起してきた中国地方の静穏化に対応した地震とは考えにくく、今後、さらなる地震活動が中国地方(あるいは瀬戸内海)で発生する可能性が存在すると考えています。
● 10月16日の牡鹿半島・金華山の地震:久しぶりに緊急地震速報が流れる地震が発生しました。16日16時37分ごろ、金華山付近の深さ20kmでマグニチュード5.3の地震が発生しました。(防災科学技術研究所の暫定値はM=5.4)。この地震は東日本大震災が沈みこむ太平洋プレートの上面で発生したのと違い、いわゆる活断層型の地震で熊本地震と同じタイプの地震でした。  なお、この地震に関連して、地震のメカニズム解という言葉を紹介しています。
● 阿蘇山が噴火しました:  8日未明、阿蘇山が噴火したとのニュースが入りました。今回の噴火は36年ぶりの規模と報道されており、降灰は300km以上離れた高松市でも確認されています。 現在、火山性微動と呼ばれる現象はかなり収まっていますが、地殻変動データからは地下深部のマグマが上昇しているとのデータもえられています。
●9月23日の房総半島南東沖のマグニチュード6.7の地震の続報:9月23日のM=6.7の地震の推移に注目していますが、現時点でも通常の地震活動とは異なった地震活動が続いていると判断しています。具体的には比較的規模の大きな地震がまだ続けて発生しています。これは今後さらに大きな地震が発生する可能性がまだ存在している事を意味しています。
●日本列島陸域の地下天気図®:
8月22日のニュースレターに引き続き、日本列島陸域について解析を行ないました。中国・四国地方の青い静穏化領域は残っていますが、少し中国地方にその領域の中心が移動したようです。それ以外では、伊豆半島の異常がかなり小さくなっている事もわかりました。
● 9月23日の房総半島南東沖のマグニチュード6.7の地震の続報:  前回のニュースレターで、23日の地震(M6.7)が前震である可能性を示唆しました。さらに解析を行った結果、結論として、地震発生当初よりは、さらに大きな地震が発生する可能性は低くなっている事がわかりました
●2016年9月の地震活動概観 : 
9月はこれまでに無い地震活動が記録されました。一つは朝鮮半島東側でマグニチュード5を超える複数の地震活動が観測されました。地震発生のメカニズムとしては熊本地震と同様と考えられており、基本的にはフィリピン海プレートが西日本を押している事が原因の地震です。
●東海地方より西側の陸域にターゲットを絞った地下天気図の解析 : 9月30日の時点でも、中国・四国地方と伊豆半島南西に比較的顕著な地震活動の静穏化領域(図中の青い部分)が広がっている事がわかりました。
●京大の大地震直前の電離層異常を検出との 発表:東日本大震災前に北海道大学の日置教授のグループが地震発生40分ほど前から電離層の異常を発見し、そ の後マグニチュード 8.5 以上の巨大地震8例を解析し、その全てで同様の異常が存在していた事を報告したのに続き、同様の研究成果が京大でも9月30日に発表されました。
●9月23日に房総半島南東沖でマグニチュード6.7の地震が発生しました。 9月19日のニュースレターで、房総半島沖での地震活動静穏化の終了により、M6.5以上の地震発生準備が整ったとお伝えしましたが、23日午前9時すぎ、房総半島南東沖でマグニチュード6.7 の地震が発生しました。陸域の直下型地震であれあば 熊本地震並みのマグニチュードの規模です。震度が小さいかったためニュースでも取り上げられなかったですが、、DuMAでは注目の地震です。
 このM=6.7の地震が本震なのか、熊本地震のようにさらに大きな地震の“前震”なのかは重要な問題です。現時点では、余震の発生状況から、23日のM=6.7の地震が前震の可能性が存在する事が地震学の古典的な解析手法でわかりました。つまり今後さらに大きな地震や津波地震*
発生の可能性が残っています。
・富山県東部で地震が頻発しています:「平成 28年 8 月終わり頃から、富山県東部(黒部湖の北側付近)でまとまった地震活動が発生しています。いずれも規模の小さな地震ですが、地震活動は 9月12 日頃から更に活発となり、地震の規模もマグニチュード 2 程度で、震源近くでは人が感じる程度の揺れとなっている可能性があります」と発表しました。これはかなり珍しい事です。地震活動を表すいくつかの図について解説を行ないました。
・首都圏広域の状況について:7月の首都圏での地震が頻発した事で、多くのメディアが首都圏直下の地震の発生を危惧する報道がありました。その現状についての記事で、今回は首都圏の最新の状況を計算してみました。房総沖の静穏化がキーワードで、静穏化が消えていることが確認でき、大きな危惧する状況になりつつあるかもしれません。
海域のM7.5 以上の地震についてにターゲットを絞った日本列島全域の地下天気図®の解析をおこないました。現時点では、日本列島全域で顕著な地震活動静穏化領域は認められない事がわかりました。
日本列島全域の陸域に関する解析です。中国・四国地方の異常は、静穏化の最大の時期を過ぎたように思われます。(静穏化が消えた後に 危険度が増す)
日本列島全域での解析では、3.11の影響が極めて大きく、全国を統一的に解析するためには、(3.11の余震がノイズとして含まれている)2011年4月以降のデータを使わざるを得ません。東日本大震災は日本列島の地震発生の様式を大きく変えてしまったので、地下天気図®の解析を困難にしています。
●8月29日は第5月曜日となりますので、次回のニュースレターは9月5日の発行となります。
8月24日、イタリアで中規模の地震が発生しました。死者数はまだ確定していませんが、およそ300名が亡くなったと報道されています。今週号ではイタリアが改めて地震国である事を認識して頂ければと思います。
  • 9月12日にまぐまぐでDuMA News Letter第19号発刊されました。
    北朝鮮で核実験が9日に行われました。この地下核実験を探知するのが世界の地震計ネットワークです。今回は世界の地震観測網(地震計ネットワーク)について簡単な解説を行っています。
    M8アルゴリズムによる日本周辺の予測:M8アルゴリズムについては、今年6月6日のニュースレターでも触れています。この予測が最近更新されたので、最新情報をお伝えします。
 現在、青森沖などに異常が報告されています。(→ M8アルゴリズムの解説のページ)
また今週はDuMA/CEOの危機管理(1)の記事を掲載しました。
      ※ News Letter 第19号(20160912)の一部の誤記がありました。訂正させていただいています。​    詳しくは この pdfをご覧下さい。ーーー>
7月の日本列島およびその周辺の地震活動についてまとめてみました(地震活動概観)。8月1日にM9の地震が発生したとの緊急地震速報の誤報が話題となりました。どのような時に誤報となるのか、考えてみました。地下天気図®では、東海地方から四国・中国地方にかけての解析を行っています。また地下天気図®の時系列データというものを紹介しています。
関東地方で久しぶりに震度5弱を2地点(日立市、日立太田市)記録する地震が発生し、東日本大震災の余震と発表されています。余震は数十年どころか100年単位で続きます。震度5強などという余震は10年位で発生しなくなると考えられますが、M9の地震であれば、余震が100年続くというのは、特に異常な事ではありません。首都圏の地震活動が本当に活発化しているのかに焦点を当ててみました。
7月24日未明より、伊豆大島近海で群発地震活動が始まりました。火山活動のマグマの貫入が原因と考えられています。これについての解説と東海地方から中国・四国地方までの地下天気図®の解析を行っています。中国・四国地方の静穏化の異常、駿河湾南方に広がる異常がさらに大きくなっています。
  • DuMA CSOの長尾年恭が、7月22日(金)TBSテレビ「白熱ライブ・ビビット」にVTR出演しました。
  • DuMA の地下天気図®が、7月21日(木)TBSテレビ「朝チャン」でとりあげられました。
  • 7月18日にまぐまぐでDuMA News Letter第12号発刊されました。

5月16日付けのニュースレターで、房総半島沖に気になる地震活動の異常(静穏化)が存在

している事をお伝えしました。房総半島沖の異常の状態がかなり変わってきました。1ヶ月前、2ヶ月前の地下天気図(R)も比較のために掲載しています。

7月13日付けのNational Geographicのニュースで「南アジアで巨大地震の可能性、最大でM9.0」という記事が掲載されました。この地域に関する、ロシア科学アカデミーのM8アルゴリズムの結果について紹介しています。

日本列島の陸域に特化した解析です。熊本地震の後、日本全体の地震活動が変化しているようで、中国・四国地域以外の複数の場所で地震活動の静穏化が進んでいるようです。日本列島の地震活動が新たな段階に入った可能性は否定できません。
6月に日本で発生した地震と熊本地震の余震活動についての解説。30日22時過ぎに関東地方で震度3を観測した地震は極めて珍しい場所で発生しました。
熊本地震の今を解析してみました.地震活動は順調に収束に向かっているようですが,少し気になるのが、少し震源域が南側へ拡大している事です。
今週は熊本地震発生から2ヶ月。熊本地震の余震活動について解析を試みました。現時点で大規模余震の可能性を、地震学界で世界標準の最新理論での解析を行ってみました。少なくともすぐに大規模な余震が発生する可能性はかなり小さい事がわかりました。 ただ12日に震度5弱を記録した地震はマグニチュード4.3と小さいですが、場所的に南の別の断層で地震が発生した可能性があるので少し気になります。 
 また地下天気図(R)では東海地方から中国・四国地方の陸域についての解析を行いました。その結果、最も気になる異常である事がわかりました。
6月16日に函館近傍で震度6弱を記録した地震についての解析、解説をしています。また北海道全域およびその周辺におけるマグニチュード7クラスの地震発生の可能性について解析を行っています。
2016年5月の月間に発生した地震について取り上げています。 先月の活動で目立ったのは、熊本地域ではマグニチュード5を超える地震が発生しなかった事と同時に、鹿児島県西方では依然として活発な活動が続いている事です。 
ロシア科学アカデミー/UCLAが共同開発したM8アルゴリズムによる最新の予測(5年間の中期予測)も掲載しています。
中国地方の山崎断層について言及いたしました。また三陸沖、日本海溝のさらに東側の海側の海底が持ち上がるという現象のアウターライズ地震について、地下天気図®で​解析しています。

   2016年バックナンバーをアップデートしました。(2016.5.16)

     地震予知の時間軸の項目アップロードしました。

地震空白域である日本海・秋田沖周辺の日本海での静穏が消えました。警戒が必要です。
5月6日より、九州南西沖でまとまった地震活動が発生している事がわかりました。注意が必要です。(詳しくはまぐまぐ News Letter 5月9日号で) 
  • 4月21日夕刻までの、九州地域の地震活動の推移の緊急News Letter(2016.4.21)をアップロードしました。

◆ 2015年

 
  • 祥伝社新書より『地震前兆現象を科学する(長尾年恭・織原義明 共著)が 出版されました。  

     Amazonなどで購入できます。 (2015.12.2)

内容紹介

日本は1100年ぶりに地震活動期に入ったとするのが、研究者の一致した見解です。 本書では最新の地震予知研究の成果を紹介し、今後日本が遭遇する地震・火山噴火についての情報を開示します。 地震予知研究は日本が世界をリードしており、今後のさらなる研究成果によっては、より完全に近い地震予知が可能となります。 東日本大震災では、政府による地震調査委員会は想定外だったとの結論を出しましたが、研究者の間では異論が多く、ボーリングによる過去の津波堆積物調査から1990年代にはある程度の予測がついていたとされています。 あの地震は想定外ではなかった、というのが本書の立場です。 しかし、1999年から「地震現象は複雑なので予知は棚上げ」ということになり、研究が滞ります。予知研究が地震学者に限定され、規模が縮小されてしまいました。 いつ、どこで、どのくらいの規模で、という予知研究には、「高感度微小地震観測網(hi-net)」の設置・運用が有効です。これは毎日400個の微小地震(その99%は体に感じない)を観測し、予知を現実のものとするものです。 富士山レーダーや静止気象衛星(ひまわり)が天気予報を革命的に進歩させたように、地震予知が実現できる日も近いことでしょう。 科学的な地震予知だけでなく、民間に伝わる地震予知も実は馬鹿に出きないとされ、その理由も解説していきます。地震予知とは何かがわかる一冊です。

 

<< 目 次 >>

第1章 東日本大震災は本当に想定外だったのか?

 ・想定外ではなかった地震と津波           ・ 小さい地震が多くなれば大きな地震も増える     ・ こんなにあった前兆現象               ・ 数年前から日本列島の動きがおかしかった

 ・ 昭和三陸地震と同じ井戸で地下水異常   ・ 他にもあった地下水異常データ  ・地震予知は誰の仕事か         ・ 最新の地震予知研究  ・ビッグデータを発掘せよ

第2章 地震予測情報のリテラシー 

 ・リテラシーとは何か         ・教育現場とメディアリテラシー    ・リテラシーの限界     ・ピタリと言い当てた!は本当か?  ・予知と予測の違い

 ・地震予測の三要素                             ・地震のマグニチュードと震度      ・地震予測情報を読み解くために必要な基礎知識

 ・予知情報を読み解く(占い師の予言から)   ・予知情報を読み解く(地震流言から)           ・予知情報を読み解く(もっともらしい表現) ・地震先行現象の4つのパターン

 ・異常の判定基準、2シグマ           ・神津島の地電位差異常と地震との対応           ・それは偶然よりも高いのか?        ・ランダム発生との比較による検証

 ・予測情報を検証する4つの窓          ・新島の地電位差異常と2000年伊豆群発地震    ・異常の定義がいくつもあっていいのか?     ・時間相関と空間相関

第3章 三つの民間地震予測情報を読み解く 

 ・予測情報を評価するためのチェックポイント   ・価値のない予測情報とは?       ・GPSデータによる週間MEGA地震予測    ・FM電波による地震予報

 ・VLF電波の伝搬異常と地震           ・対象となる地震数を減らしてみる ・警告するより安全宣言を

第4章 地震は予知できる!その心理の背景にあるもの

 ・地震予知に惹かれるわけ       ・8割の人が信じる地震前の動物異常行動              ・東日本大震災以降に行われたアンケート調査   ・なぜ前兆現象を信じるのか?

 ・動物異常行動を信じる理由      ・日本人だけではない動物異常行動を信じる心       ・自らの体験にある落とし穴           ・信じる心と確証バイアス

 ・認知心理学からの指摘        ・地震予知は原理的に不可能か?                         ・確率論的な地震予測の可能性

第5章 人が捉える前兆現象 

 ・宏観異常現象とナマズの研究     ・動物の種別による違いと実験による検証             ・中国やヨーロッパ、海外の研究から   ・地震の前に増加した報告数

 ・イタリア・ラクイラ地震とヒキガエル ・阪神・淡路大震災ではどうだったのか                ・証言の信憑性             ・東日本大震災と過去の三陸大津波

 ・明治三陸地震と昭和三陸地震前の異常 ・東日本大震災前はどうだったのか        ・東日本大震災前の漁獲異常           ・マイワシの漁獲異常は前兆か?

 ・イルカやクジラの海岸打ち上げと地震 ・東日本大震災前のイルカの集団座礁      ・2015年4月のイルカの打ち上げと地震               ・未だに成功しない宏観異常現象による予知

 ・前兆探しがうまくいかなかった理由  ・宏観異常現象の研究方法---森を見る目  ・宏観異常現象の研究方法‐--木を見る目         ・動物異常行動の研究に足りないもの

 ・他の研究データにある事実からのアプローチ

第6章 日本の地震予測研究の実情とその実力

 ・実は少ない!予知研究の予算    ・過去に一度だけあった大型プロジェクト   ・時間スケールによる予測の違いと緊急地震速報  ・短期予知研究から短期・直前“予測”研究へ

 ・後予知(あとよち)批判の背景   ・後予知批判を受け止めて前へ         ・予知の前にできること  ・東海大学で開発された新しい予測アルゴリズム       ・地下天気図の将来

第7章 馬鹿にできない地震発生のうわさ

 ・地震流言   ・2008年の山形地震流言           ・日本各地で確認された地震流言    ・地震流言に共通しているもの     ・うわさが流言化する背景

 ・東日本大震災後にあった地震流言                     ・防災教本での啓発 

第8章 信頼される地震予測研究と社会

 ・空振りOKでいいのか                 ・予言から地震予測情報を考える                 ・予言から予測へ                           ・そのとき地方行政は?

 ・発災後の対応ーー何を確認しておけばいいのか?  ・知っておきたい年齢や性別による違い        ・マスコミも自己検証を              ・準科学データとは?

 ・準科学データが切り拓く新たな可能性      ・防災としての地震予測                              ・予測情報が防災に生かされるために  ・後予知によるシミュレーション

 ・予測情報公開の問題点             ・地震発生を予測しない地震予測へ

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