地 震 の 空 白 域 と は ?

■  地 震 の 空 白 域  (Seismic Gap) 

 過去に起きた大地震の歴史から、太平洋プレートやフィリピン海プレートの境界の帯状の地震発生帯域で岩盤がずれてまだ大地震が起こってない空白地域のことです。あるいは周囲に比べて、地震の活動が一時的に低下したる、異常に地震活動が低い地域のことです。大地震が発生する可能性が高い場所とされています。 タイプによって2〜3種に分類されます。

 地震空白域は、地震予知の古典的な手法の一つで、大地震の確率論的な手法です。 但し、いつ起こり、どれくらいの規模かは特定できません。

 一般にある期間についてある大きさ以上の地震の震央(あるいは震源域)を地図にプロットすると,図3-4(北海道)や図3-5(日本海東縁)のような地震空白域が見られる事がある.そして大地震の震源域が互いにほとんど重なり合う事なく,次々と空白を埋めるように発生していく例がいくつかの地域で知られている.このような本来(巨大)地震が発生するべき所でまだ発生していない領域を第一種地震空白域(seismic gap)という.これは一つの地震サイクルの中で割れ残った領域と考えられる.想定東海地震というのもこのような第一種空白域とみなすことができる.第一種空白域はプレート境界やプレート内部の活動度の高い活断層系では固有地震モデルがだいたい適用できると考えている訳である.このように第一種空白域は有効な考え方であるが,北海道沖のように全ての空白域が埋まってしまうと次がどこになるか判断できないという本質的性質を持っている.

次に第二種地震空白域について述べる.第二種空白域とは常時ある程度の地震活動の見られる地域において,ある期間地震活動が異常に低くなる現象(静穏化,seismic quiescence)を指す.その後,その地域の一部あるいは全部を震源域とする大地震が発生する事があるので,地震の中・長期的な前兆現象の一つと考えられている.しかし研究者によってその定義や意味が少しずつ違い,宇津(1999)でも明確な定義は与えられていない.有名な茂木による関東大震災前の地震のドーナツパターンも第二種地震空白域と考えて差し支えない.

  • 第一種空白域 =「地震空白域(seismic gap)」

プレート境界等の帯状の構造帯において,周囲の区域で大地震が発生しているにもかかわらず,まだ破壊されずに残っている未破壊区間、大地震をおこしていない空白地域

  • 第ニ種空白域 =地震活動静穏化(seismic quiescence)域J

背景的な地震活動が通常のレベルより異常に低下している地域で、

この異常な地震活動低下現象は,有力な長期的地震前兆現象の1つ。

  • 第三種空白域 

第1種空白域と第2種空白域の両方の性質を持つ中間的な概念。 一部の研究者が支持している概念。

 石橋克彦教授(東京大理学部助手・当時)(現神戸大教授)が、この手法で、1976年8月23日の地震予知連絡会で、東海地震の可能性を指摘し、翌年、法律を先取りする形で、地震予知連の中に「東海地域判定会」ができ、その翌年(1978年)暮れに「大規模地震対策特別措置法」が施行されました。40年たったのに東海地震は起こっていないけれど、今後も東海地震は起こらないということは絶対になく、次の東南海・南海地震と連動するという指摘もあります。地震空白域は、地震予知の古典的な手法の一つで、大地震の確率論的な手法です。 但し、いつ起こり、どれくらいの規模かは特定できません。

■  地 震 の 空 白 域  ~ 東 海 地 震

 
 
 

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