【図1】 

【図3】 

予知  =  『長期・中期』予知 と 『短期・直前』予知を 混同して 使っている。

「 中期・長期 」地震予知 と「短期・直前 」地震予知

 この【予知】という言葉に2つの時間尺度(軸)があります。。。

  → 『長期・中期予知』 と  →『短期・直前予知』です。

 本来『長期・中期予知』と『短期・直前予知』と時間軸をつけて【予知】を厳密に使い分けないといけないところを、1つの言葉【予知】で時間軸を曖昧にして使われています。

 実用化としての【地震予知】で、かつ皆が期待している【地震予知】は『短期・直前予知』です。地震学者や国が使っている【地震予知】は『長期・中期』のものなので、 国が使っている【地震予知】を『長期・中期予測』と読み替えないといけない場合があります。(図3, 4)

 時間軸で区分けすれば、国民皆が期待する『短期・直前』地震予知は、図1に示してある、『◆ 短期(・直前)予知』です。しかし、残念ながら、まだ完成されたサイエンスではありません。

「♪チャンチャン・チャンチャン♪」という聞きたくないメロディーで始まる地震が来る前数秒から数十秒前に発せられる  『緊急地震速報』は、すでに発生してしまった地震(震源での破壊)を、大きな揺れが到達する前にできるだけ早く伝えるシステムです。

緊急地震速報は、我々は地震予知ではないと考えています。(図2)

 
 

「 緊急地震速報」は地震予知か?

「2」と「3」はどこが問題なのでしょうか。

 地震予知の分類として,特に発生時期をどのように定義するかによって、一般的に長期(10 年から数十年)・中期(1年から数年)・短期(~数日)と分類されています。

実は「2」と「3」はこの長期予知に相当します。しかし、一般に「地震予知」と言った場合には、短期・直前予知をさすと思われます。だれも「30年後に地震が来る」といわれても、すぐに緊迫感を持って対応するとは思えないからです。つまり地震学者が長期や中期予知という概念を持ち込み、予知に色々な意味を持たせたために混乱が生じているのです。

我々は長期・中期予知というのは本当なら地震発生の長期ないし中期予測と呼ぶべきだと考えます。

【図2】 

「 地震予知の3要素」~ いつ、どこで、どれくらいの大きさか?

【図4】 

 地震予知の3要素とは、①いつ、②どこで、③どれくらいの大きさの地震か?が3要素で、この3要素を言及する事が『短期・直前』地震予知にとって必要と考えています。

下記の情報のどれなら『短期・直前』地震予知とみなしても良いでしょうか?

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  「1」秋田沖で1週間以内にマグニチュード7.5クラスの地震が発生します。

  「2」四国・紀伊半島沖の太平洋側では今後30年以内に巨大な津波を伴う大地震が発生します。

  「3」糸魚川―静岡構造線沿いで今後30年以内にM8を越える地震が発生する確率は3%です。

  「4」東海地震は近い将来必ず発生します。

  「5」明日、九州地方のどこかで地震が発生します。

  「6」房総半島沖では地震活動が2年ほど前から低下しており、地震学的に異常な状態が続いています。

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 3要素という事を念頭に置くと、「1」は、地震予知としての3条件を一応満たしています。

「2」と「3」は、時期があいまいであったり、確率表現をとっています。

「4」と「5」は時期ないし規模を特定していませんので、地震予知とは言えないでしょう。

「6」は実は科学としては最も良心的なコメントなのですが、やはり予知とはみなされないと思います。

長期予測(予知)は基本的には過去に発生した地震の履歴をもとに、場所(地震)ごとに発生確率を示したものです。(過去の統計的確率論での予測)。日本ではプレートの境界での大地震や最近判った「新潟—神戸歪集中帯」での内陸の大地震が、歴史上、一定頻度、一定間隔(期間)で、繰り返し発生しているので確率論的に大地震が起こると言い切ることはできますが、やはり「いつ」を特定することは困難です。

したがって人間の生活サイクルから比べると非常に長い期間となるため、一般に誤差が大きく、直接住民が明日どうすれば良いという事には使いづらいものでしょう。

中期予測は地震活動や地殻変動の観測データから将来を予想するもので、ここ10年最も研究が進んだものの一つです。

『短期・直前』こそ、国民皆が求める「地震予知」と考えています。

「地 震 学」 と 「地 震 予 知 学」 で は 扱 う ベ ー ス の 学 問 が ち が う

 

■  短期・直前の地震予知の『いつ』を科学する学問の領域

 阪神大震災以降,「前兆現象」という言葉が,まだ科学的根拠のない様々な現象全てを包括するようなイメージで取り扱われてきました。この「前兆現象」という言葉自体が、当時はあたかも新興宗教的扱いを受け,避けようとする風潮が学界にありました。そのため前兆現象に変わる言葉として「前駆的現象」あるいは「先行現象」という言葉が使われる事もありましたが,本質的には同義です。「前兆現象」という言葉は「計測器により測定された,地震という力学的な破壊現象の前に現れる(物理・化学)現象」という意味です。もちろん「前兆現象」には地震活動や地殻変動,地球化学的変動(地下水位,化学組成),さらには動物の異常行動に代表される宏観異常現象も観測される可能性があります。
地下の異常を示す「前兆現象」「前駆的現象」「先行現象」の,各種周波数に渡る電磁気学的な現象や、他の現象を研究し、短期・直前の地震予知の『いつ』をサイエンスする学問領域のリストは図5です。

【図5】 

 地震の『長期予知』、『中期予知』、『短期・直前予知』とそれに対応する基礎となる学問の領域の対応表は図6です。 『短期・直前予知』の研究は、当然まだ完成されてはおらず、研究途上の学問です(世界的に見ても)。『短期・直前地震予知』は実用的に、現段階では、極めて未熟ですが、大地震の後の『後検証』検討では、各種 短期・直前地震予知手法で成果がでています。(地震前兆現象をサイエンスするの項目を参照)
 地震の『長期予知』、『中期予知』、『短期・直前予知』とそれに対応する基礎となる学問の領域の対応表は図6です。 『短期・直前予知』の研究は、当然まだ完成されてはおらず、研究途上の学問です(世界的に見ても)。『短期・直前地震予知』は実用的に、現段階では、極めて未熟ですが、大地震の後の『後検証』検討では、各種 短期・直前地震予知手法で成果がでています。(地震前兆現象をサイエンスするの項目を参照)
 
 人間が地震の恐怖を感じるのは 「震度4」,「震度5弱」や「震度5強」です。 3.11以降 「震度5弱」や「震度5強」の地震に過敏になっています。熊本地震以降は 「震度4」の余震でもニュース速報で取り上げられますし、被災者の方々や、『地震酔い』に悩まれている方々は「震度3」でも地震の恐怖を感じるかと思います。
 
 ただしDuMA では、前兆現象をサイエンスする地震の大きさの対象はM>6.5以上としています。 前兆現象をサイエンスする地震の大きさの対象を「震度5弱」や「震度5強」ではなく、M>6.5以上としているのかの説明は、サイエンスする地震のレベル(M)の項目を参照してください。

【図6】 

【図7】 

新 し い 地 震 予 知 学 

 
 地震予知(学)と地震学とは違う学問であることをはっきりと認識する必要があります。地震予知には”地震”という単語が含まれているためあたかも地震学の一分野であるかのごとく錯覚されています。実際には地震学は地震予知という目的実現のための一手法であります。地震予知は電磁気学的な手法だけで出来るというものでなく,今後はこれまでよりさらに地震学,地球化学,宇宙測地学,地球電磁気学などを応用して総合的に(学際的に)行なわないと短期・直前地震予知が実現できない『統合的学問』分野だとDuMAでは考えています。(図7はその概念図)
 地震予知研究は、日本だけではなく、世界中の研究者がサイエンスしています。日本の研究は今のところ世界の先頭を走っていますが、日本の研究者の数は少なく、地震学研究と比較すれば、極めてマイナーな存在ですし、予算も小額しかついておりません。それでも地震予知研究は、『試行錯誤・期』から『発展・期』に入ってきて、短期・直前地震予知の可能性が見てきたところです。

 地震予知(学)と地震学とは違う学問であることをはっきりと認識する必要があります。地震予知には”地震”という単語が含まれているためあたかも地震学の一分野であるかのごとく錯覚されています。実際には地震学は地震予知という目的実現のための一手法であります。地震予知は電磁気学的な手法だけで出来るというものでなく,今後はこれまでよりさらに地震学,地球化学,宇宙測地学,地球電磁気学などを応用して総合的に(学際的に)行なわないと短期・直前地震予知が実現できない『統合的学問』分野だとDuMAでは考えています。(図7はその概念図)

 地震予知研究は、日本だけではなく、世界中の研究者がサイエンスしています。日本の研究は今のところ世界の先頭を走っていますが、日本の研究者の数は少なく、地震学研究と比較すれば、極めてマイナーな存在ですし、予算も小額しかついておりません。それでも地震予知研究は、『試行錯誤・期』から『発展・期』に入ってきて、短期・直前地震予知の可能性が見てきたところです。

【図8】 

 地震予知学は新しいサイエンスで、その基本は ” 地震予知学は統合的(総合的)な新科学だという事を認識 ”することから始まりました。 日本ではプレートの境界での大地震や最近判った「新潟—神戸歪集中帯」での内陸の大地震が、歴史上、一定頻度、一定間隔(期間)で、繰り返し発生しているので 地震の『長期予知』、『中期予知』を特定する学問として、既に発生した大地震の研究することは、とても大事です。 地震学にも『アスペリティ・モデル 』、 『プレスリップ・モデル』『スロースリップの観測 』など、「前兆現象」を科学する分野はあります。 GPS観測網は 随分整備されてきました。地震の震央は地中深くで、地震はここで発生して、我々が住んでいる、地表に到達してきます。プレートが押す力による大地の歪み、スロースリップは地下深く起こっています。スロースリップの観測点やGPS観測点を、地震が起こる地中深くにたくさん埋めることは、実際的ではありません。(これが出来きると理想的ですが)
 大地震に先行して 非可逆的な破壊現象は 人間には体感できませんが 地下の大地からはいろんなサイン(電磁気的サイン、イオンなどの化学的サイン、大気振動的サインなど)が地表に送られてきて、大気圏・電離層にまで届いて影響を及ぼしている(LAIカップリング仮説に基づくテクノロジー)ことがわかってきています。スロースリップの観測点やGPS観測点を、地震が起こる地中深くにたくさん埋めることより、大気圏・電離層の異常を観察する方が、より効率的で、実際的ではないかと地震予知学では考えています。
 
  新しい 地震予知学、地震前兆現象をサイエンスするは 次の項目に詳細を説明しています。

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