ニ ュ ー ス レ タ ー バ ッ ク ナ ン バー
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◆ 2011年(創刊:8/26日)
12/25時点での関東・中部・近畿地方の「地下天気図®」年内最後の情報です。2011年は色々な意味で記憶に残る1年となりました。関東・東海は深刻ではないと判断しています。
2011年後期、総括:何か変だよ?! 『 日本の地震予知 』 1.はじめに 2.これから何が起きるか? 3.地震予知研究の現状と西南日本での超巨大地震発生の可能性 4.おわりに。。
最近の地震活動の評価: 11/30までのデータを使って、中部地方から関西地方を解析してみました。 現在東日本は311の影響で解析が極めて困難な状況です。
地震防災研究を取り巻く最近の状況。 地震予知連絡会(予知連)の開催。東海地震の定例判定会。
10/31の千葉東方沖 念のため地震に注意をの報道に関しての解説。
11/5時点の関東・中部・近畿地方の「地下天気図®」:
房総半島沖では、この「スロースリップ」と呼ばれる現象が1996年に初めて発見されました(これはGPSの観測開始が1996年のためです)。これまでは、この現象が大規模地震につながった例はありません。ただ、「スロースリップ」は、東海地震で想定されている「前兆すべり」と、同じプレート境界面でのすべりである事は事実であり、この変動が加速するか否かが最重要な点です
青森沖の地震活動(第3報):青森沖での大規模誘発地震(最悪の場合はM7後半)の現時点での可能性はかなり低下しました。
青森沖の地震活動(続報-第2報):青森沖は10月5日ごろまでは十分は警戒が必要な状況と考えています。
青森沖で大規模地震発生の可能性があります。:9/17から、東北地方・青森県沖で、中規模の地震発生が続いています。311の東日本大震災の余震域の北端で、これまで余震活動がほどんどなかった地点です。問題はこの地震活動が「前震」とも考えられる性質を持っている事です。最悪の場合、津波を伴うM8近い地震が発生してもおかしくはありません。発生時期の推定は極めて難しいですが、当面ここ2週間ほどが目途になろうかと思います。今後の活動の推移に注目していきたいと思います。
最近の地震活動(3/11以降 地震活動の評価が困難に):3月11日以降、日本列島全体の地殻の状態が大きく擾乱され、過去の経験則が当てはまりにくくなっています。特に東北地方から関東地方は顕著で、311以前と以後で、地震活動のパターンが大きく変わってしまいました。
東北地方や関東地方の内陸まで大きな影響が加わりましたが、たとえば311以前はほとんど地震活動の無かった秋田県南部で活発な地震活動が開始しました。またそれとは逆に、2007年の岩手宮城内陸地震(M7.2)の余震域では図の積算曲線の傾きが311を境として大きく変わって、地震活動が圧倒的に低下しています。まだまだ大規模余震・誘発地震の可能性は高く、十分警戒が必要な状況です。
*)DuMA New Letterの創刊号は 2011年8月26日のニュース・レターです。
DuMA=Down Under Meteological Agencyは、地下気象研究所(地象研究所)は2011年9月1日に設立されました。