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千島海溝沿いで周期的に発生する巨大地震 〜アルマゲドン地震

  • 11 時間前
  • 読了時間: 12分

**)下記にAIによる解説の動画があります。内閣府や北海道放送などの警鐘動画もリンクしてます。

◆ アルマゲドン地震とは?

 

 この言葉は千島海溝沿いで約400年周期で発生すると考えられている巨大地震を指す言葉です。ちなみに「アルマゲドン(Armageddon)」とは、聖書に登場する終末的戦いの地名で、「破滅的規模」を象徴する言葉です。

 北海道沖から北方領土沖にかけての千島海溝では、過去に非常に大きな地震が繰り返し発生してきたことが、地質調査や津波堆積物の研究から明らかになっています。これらの地震は、マグニチュード(M)8後半から場合によってはM9クラスに達する可能性があり、巨大津波を伴うと考えられています。

 一部ではこの地震を「アルマゲドン地震」あるいは「ハルマゲドン地震」と呼ぶことがありますが、これは正式な学術用語ではなく、被害規模が極めて大きくなる可能性を強調するための通称的な呼び方です。

なぜ400年周期という事が言われているのか ?

 北海道東部(特に根室・釧路周辺)では、過去の津波堆積物の調査により、約300~400年おきに非常に大きな津波が襲来していた痕跡が見つかっています。

 代表的な例として:

           17世紀(1600年代)に巨大津波が発生

            それ以前にも同様の津波堆積物が確認されている


 これらの研究から、「千島海溝では複数の震源域が連動する超巨大地震が、数百年スケールで発生している可能性」が指摘されるようになったのです。この“数百年に一度の連動型巨大地震”を通称として「アルマゲドン地震」と呼ぶようになったのです。

 

千島海溝沿いでは、通常は十勝沖地震(M8クラス)、根室沖地震(M8クラス)などの地震が個別に発生します。しかし、これらが同時または連動して破壊すると、震源域が非常に巨大となり、その結果必然的に巨大津波が発生するのです。これは、2011年の東北地方太平洋沖地震(M9.0)と同様に、「想定を超える連動破壊」が起こるケースに相当します。


このタイプの巨大地震では、強い揺れよりもむしろ巨大津波が最大の脅威と考えられています。それではなぜ北海道沖での超巨大地震が知られてこなかったのかと言うと、アイヌ民族が文字記録を残さない民族であったため、津波堆積物の研究が東日本大震災以降進んだ事が理由の一つなのです。

 南海トラフでは古文書により紀元684年の地震が日本書紀に記録として残っています(白鳳地震)。しかし北海道では参考とするべき古文書が存在していなかったのです。

 

 さらに帯広市周辺から南東方向に流れる十勝川流域は次にお示しする図(Flood Maps)でわかるように、内陸まで非常に標高が低く、津波が想定外の内陸まで遡上する危険性が存在します。図は海水面が13m上昇したときに、水没する地域を図示したものです。十勝川流域は非常に標高が低く、帯広市街地近くまで津波が遡上する可能性すら存在します。

北海道沖の超巨大地震は切迫しているか?

 2011年の東北地方太平洋沖地震(いわゆる東日本大震災)の前には色々な異常前兆現象が10年以上前から生起していた事が発生後の研究により判明しています。

 次のまとめは気象庁が中心となりまとめた地震前の異常現象で、横軸は対数スケールの時間で表現されています。

2026年2月にDuMA/CSOの研究協力者でもある静岡県立大学グローバル地域センターの特任教授の楠城一嘉(なんじょうかずよし)博士を筆頭著者とする論文が、世界でも最も評価の高い(掲載が難しい)ジャーナルであるNature(ネイチャー)系例のCommunications Earth & Environment誌*)に掲載されました。

 

 この雑誌はOpen Accessとなっておりどなたでもダウンロード可能です。最近は自動翻訳システムも進んでいますので、英文ですが内容を確認することも容易に行う事が可能です。

 

 この論文では、「北海道沖(17世紀型 M9級地震の震源域)で現在、応力が高く、かつ増加している可能性が高い」という判断を、複数の独立した観測事実を組み合わせて導いています。

 中心となっているのは地震学で最も基本的な統計的性質のグーテンベルク・リヒターの関係から導きだされる値というパラメータの低下現象です。b**(ビーち)は応力と逆相関することが知られており、低b値=高応力状態と言う事ができます。著者らはこれを、東北沖M9直前の状態とほぼ同レベルだと指摘しています。

 さらに2008年以降の長期的な「地震活動の静穏化(Seismic Quiescence)」が発生していると結論づけています。これは大地震前に世界各地で報告されている典型パターンと言う事ができます。著者らはそれ以外にもプレートの結合の状態やゆっくり地震の特徴なども用いて、これらの現象が17世紀の超巨大地震の震源域で発生しているとしています。 *)Communications Earth & Environment誌は、ネイチャー・ポートフォリオが提供するオープンアクセス・ジャーナルで、地球、環境および惑星科学の全分野における高品質の研究、報告および論評を掲載します。ジャーナルが掲載する研究論文は、地球科学、惑星科学あるいは環境科学の専門的な分野に新たな見通しをもたらす顕著な最新の成果を提供するものです。 **)b値(ビーち)とは?


地震には「小さい地震はたくさん起きる」

「大きな地震はめったに起きない」という性質があります。

この“大小のバランス”を数字で表したものが b値 です。


通常、b値はだいたい 1前後 になります。

もしb=1なら、マグニチュードが1大きくなるごとに、地震の数は約10分の1になります。

ところが、

  • b値が小さい → 大きな地震の割合が増える

  • b値が大きい → 小さな地震ばかりになる。。。。という傾向があります。


研究では、b値が小さくなる場所は「地下に強い力(応力)がたまっている状態」と考えられています。

実際、東日本大震災の直前にも、震源域でb値が小さくなっていました。


つまりb値は、

・ 岩石実験や世界の観測研究から、b値は地下の応力(押合う力)と逆相関することが知られています。

・ 地下にどれくらい“力がたまっているか”を推測するヒントになる数字

b値は単なる統計係数ではなく、“地下のストレス温度計”みたいなものと、

                   考えることができます。

この記事をAI で 自動動画化しました。AIのため お見苦しい点は ご容赦下さい。

**)下記にAIによる論文要約の動画があります。

<< 楠城なんじょう一嘉かずよし博士の 論文の骨子: by Gemini >>

地球の悲鳴を聞き分ける:地震の統計学「b値」と巨大地震への予兆

 

はじめに:地球は「ストレス」を溜めている?


私たち人間が悩みや疲れで「ストレス」を溜めるように、私たちが暮らすこの地球も、実はその内部に膨大なストレスを抱えています。

地震学の世界では、この押し合う力のことを**「応力(おうりょく)」**と呼びます。巨大なプレート同士が何十年、何百年と押し合い、限界までひずみを蓄積していく様子は、まさに地球が必死に何かをこらえている姿そのものです。

地震学者は、地面の下から聞こえてくるかすかな振動や、地震の発生パターンに耳を澄ませることで、この地球の「心の声」を聴こうとしています。そこで役立つのが、今回ご紹介する**「b値(ビーち)」という指標です。これは、いわば「地球のストレス体温計」**。

地球が今、どれくらい熱(ストレス)を溜め込んでいるのか。その診断結果を読み解く鍵を、一緒に紐解いていきましょう。 1.      「b値」の正体:地球の「脈拍」が教えるもの


地震には、「小さい地震はたくさん起きるけれど、大きい地震はめったに起きない」という自然界の鉄則があります。このバランスを数学的に表したのが「グーテンベルク・リヒター則」です。     log 10N = a - bM (Nは地震の数、Mはマグニチュード、aとbは定数)

少し難しそうに見えますが、注目すべきは**「b」の値です。これを地球の「脈拍(パルス)」**だと考えてみてください。


💡 知っておきたい数学のヒント 

通常、b値は「1」に近い状態で安定しています。のとき、マグニチュードが「1」大きくなるごとに、地震の回数は「10分の1」に減るという非常にきれいなバランスを保っています。

 

しかし、地下の岩盤に強いストレスがかかると、この「脈拍」が乱れます。具体的には、大きな地震の割合が増え、b値が小さくなるのです。これは、地球が「深呼吸」を忘れて、苦しくなって「息を止めている」ような、非常に危険なサインです。

【b値の診断チャート】

地球の状態

b値の数値

地震の比率(バランス)

意味すること

健康・安定

1.0前後

マグニチュードが1上がるごとに回数は10分の1に。

ストレスが適切に逃げている、健康な「脈拍」。

 

高ストレス

低い(0.6など)

小さい地震に対し、大きな地震の割合が異常に増える。

プレートががっちり噛み合い、巨大地震の準備中。

 

ストレス解放

上昇する

巨大地震によって溜まったエネルギーが吐き出される。

「熱が下がった」直後のように、力が抜けた状態。

 

この統計的なバランスの崩れが、具体的にどのような巨大地震の前触れとして現れたのか。過去の驚くべき事例を見てみましょう。

 

2. 東北の教訓と北海道の現状:空白を埋める「科学の探偵」

 

東北:M9が証明したb値の警告

 

2011年の東北地方太平洋沖地震(M9.0)が発生する前の約10年間、震源域のb値は0.6程度まで著しく低下していました。まさに「地球が息を止めていた」のです。そして発生後、ストレスが解放されるとb値は1.0付近へ急上昇しました。この事例は、b値が極めて精度の高い「ストレス体温計」であることを世界に知らしめました。

 

北海道:400年の沈黙と「科学の探偵仕事」


現在、東北と同じ、あるいはそれ以上に切迫していると言われるのが北海道沖(千島海溝)です。ここでは約340〜380年周期でM9級の超巨大地震が起きており、前回の発生(17世紀)からすでに約400年が経過しています。

 

💡 良き師(メンター)の視点

 ここで面白い「科学の探偵仕事」を紹介しましょう。南の南海トラフ地震には、西暦684年の「白鳳地震」が『日本書紀』に記されているような、長い文字記録の歴史があります。しかし、北海道の先住民族であるアイヌの方々は文字記録を残さない文化でした。 そこで科学者たちは、土の中に残された「津波堆積物(砂の層)」を調査しました。その結果、過去6500年間に18回もの巨大津波が襲来した事実を突き止めたのです。文字のない歴史の空白を、科学が埋めた瞬間です。

歴史が教える危機の足音を、最新の科学はさらに具体的な「予兆」として捉え始めています。

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3. 巨大地震を予見する「4つのパズルのピース」

 

静岡県立大学の楠城一嘉博士らによる2026年の最新論文(Nature Portfolio『Communications Earth & Environment』誌掲載)では、北海道沖の現状を「4つのピース」からなるパズルに例えて解説しています。

 

• ⚠️ ① b値の異常な低下(ストレスの極限状態) 現在、北海道沖の特定のエリア(Circle 2)では、b値が  という極めて低い値に達しています。これは東北M9直前と全く同じレベルの、非常に高いストレス状態を指しています。

 

• ⚠️ ② 地震活動の静穏化(Seismic Quiescence) 2008年頃から現在に至るまで、M5.7以上の地震がほとんど起きない**「7年間の完全な沈黙(2008〜2015年)」**を含む、長い静穏期が続いています。まさに「嵐の前の静けさ」です。

 

• ⚠️ ③ プレートの強力な固着 GPSデータの解析から、陸と海のプレートがガッチリと噛み合っていることが分かっています。2008年以降、その固着はかつてないほど強まっています。


• ⚠️ ④ ゆっくり地震の「奇妙な分布」 ゆっくりと地面がずれる「ゆっくり地震」が、巨大地震の震源予定域(アスペリティ)を避けるように周囲だけで起きています。これは中心部が**「ジャム(固着)したドア」**のように頑丈に閉まっていて、微動だにできないほどエネルギーを溜め込んでいることを示しています。

 

【最新情報:理論の裏付け】 実は、この論文が準備されていた2025年12月8日、東北沖でマグニチュード7.5の地震が発生しました。この地震は、まさに論文で「b値が低い状態が続いている」と指摘されていたエリアのすぐ近くで起きました。科学が示した「警告」が、現実の現象として裏付けられたのです。

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4. 地形が語るリスク:なぜ十勝川流域が注目されるのか?

科学の知恵は、私たちが住む場所のリスクを教えてくれます。特に十勝川流域にお住まいの方には、知っておいてほしい事実があります。

• 通称「アルマゲドン地震」: この巨大な連動型地震は、その破壊的な規模から、聖書に登場する終末の地になぞらえて「アルマゲドン(またはハルマゲドン)地震」と通称されることがあります(※正式な学術用語ではありませんが、それほど凄まじいという意味です)。

• 「川の遡上(そじょう)」という罠: 十勝川流域は内陸まで標高が低く、平坦な地形が続いています。そのため、津波は海辺で止まるのではなく、川を高速道路のように使って内陸深くへと駆け上がります。

• 帯広市街地への影響: シミュレーション(海水面13m上昇相当)では、津波が十勝川を遡り、帯広市街地のすぐ近くまで到達する可能性が指摘されています。揺れが収まった後も、川から押し寄せる水に最大限の警戒が必要です。

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5. おわりに:知ることは、守ること

b値や静穏化という「地球のサイン」を見逃さないよう、科学者たちは日々、膨大なデータと向き合っています。彼らが「ストレス体温計」を凝視し続けるのは、決して人々の不安を煽るためではありません。  私たちに**「正しく恐れ、準備するための時間」**を届けるためなのです。

地震を止めることはできません。しかし、科学というレンズを通して地球の悲鳴を聞き分けることができれば、それは大切な人や自分自身を守るための、何よりも強力な「盾」になります。

足元の地面の下では、今この瞬間も地球がダイナミックに活動しています。このガイドを通じて、あなたが科学的な視点に興味を持ち、防災を「自分を助ける知恵」として捉え直してくれたなら、これほど嬉しいことはありません。

知識は、最強のサバイバルツールです。 地球が発するメッセージに、これからも共に耳を傾けていきましょう。 ◆ 以下は、この論文の要約をAI で 自動動画化です。

この論文の要約をAI で 自動動画化しました。AIのため お見苦しい点は ご容赦下さい。

※)他にも 専門家や政府が、千島海溝沿いで周期的に発生する超巨大地震に関して、

警鐘をならしています。 HBCニュース 北海道放送(2026 .2.25)の ニュースの 警鐘 およそ400年周期で発生すると言われている超巨大地震。 北海道沖の千島海溝沿いでは、 超巨大地震に匹敵する「ひずみ」が すでに蓄積していることが分かりました。 年間8cmの地殻変動ですでに20~30mの「ひずみ」蓄積判明、千島海溝沿いで超巨大地震のおそれ…専門家「想定される最大規模の地震と津波が現実となる可能性高い」


◆ 日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震による被害想定と積雪寒冷を踏まえた避難対策(内閣府防災)(2025.12)内閣府防災の警鐘

【想定】千島海溝超巨大地震 ―切迫する“最大クラス”の衝撃と全貌―(地震シミュレーション)  (2025.12)みんなで創る防災・減災の警鐘


 
 
 

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